20年越しの憧れ。中国成都でパンダまみれのGW 〈vol.4〉DAY2 世界遺産見物でヘトヘト 前編

パンダ好きとして長年憧れていた、中国四川省成都のパンダ基地3つをめぐるツアーに参加した旅行記の続きです。

なるべく読みやすい長さで、場所ごとに読めるように書くつもりですが、成都への長年の憧れとパンダ愛が深すぎて長くなってしまう可能性があります。サラッと読み流して下さい。

シャンシャンに会いに行きたくて同様のツアーの参加を検討しているという方など、どこかの誰かの何かの参考になったら嬉しいです。

この記事ではツアー二日目、都江堰のパンダ基地に行った後の観光のことを書いています。

よろしくお付き合い下さい。

(*・ω・)

長年憧れ続けたパンダの本場、中国四川省成都周辺のパンダ基地めぐりの旅。

観光初日の午前中は都江堰大熊猫繁育研究基地へ行きました。広々としたお庭でマイペースに過ごすパンダたちの姿を見られて大満足でした。

午後はツアーに組まれている、世界遺産見物に向かいます。

今回のツアー参加者ですが、程度の違いこそあれど全員漏れなくパンダ好きです。

私と同じ一人参加が4名、母娘旅が一組、パンダ好きの友人グループが2組の11名の参加で、その全員が女性でした。それに男性のガイドさんと運転手さんの総勢13名でバスに乗り、5日間を共に過ごしました。(初日、最終日は移動のみ、中の三日が観光)

私を含めて今回のツアー参加者はパンダだけが目当てだと思いますが、ツアーなので決まったコースに従うしかありません。

まだまだずっと見ていたいパンダ基地に泣く泣く別れを告げ、一行は「都江堰(とこうえん)」という世界遺産へ向かいました。

パンダ基地からは20キロほど、所要30〜40分の移動予定です。

ところが基地を出発してすぐ、連休の渋滞に巻き込まれてしまってバスが全然進まなくなりました。アイヤー

(ノ∀`)

日本も連休は観光地周辺に渋滞が発生しますが、それは中国でも同じ。中国の方が人口が多い分渋滞も激しいのではなかろうか…

いや、最近の京都の方がすごいのかな?

私は昔から閉所恐怖症の傾向があって逃げ場のない場所が苦手です。

最近は大きな発作がないとはいえ、パニック障害もあります。それに頭痛持ちで胃腸やお腹も弱い。(´;ω;`)

渋滞に巻き込まれたことで急に不安に襲われ、頓服用の軽い安定剤を飲みました。備えあれば憂いなし。早めの備えが大事よ。

こういう弱点があるのにツアーに参加すること自体、わたし的には勇気を振り絞ったのですよ。

長年の夢である成都のパンダ基地に行くこと、シャンシャンに会うこと、そのために恐怖心の壁を越えてわざわざビザも取ったのです。

(`・ω・)ゞ

ドラえもんのイラストをペイントした車でも見て気を紛らわせましょう。パニックの気配がある時は何かで気を逸らすのが効果的です。

ドラえもんて中国でもタイでも人気よね。中国語では哆啦A梦て書くらしいけど、青色機械猫でも通じそう。

中国ではドラえもんが人気なのか、パンダ基地の駐車場にもドラえもんペイントの車が停まっていましたよ。

著作権云々はともかくとして、ドラちゃんが人気者なのは間違いない。

成都周辺の街にはパンダがあちこちにいます。

これは電車の車内マナーの啓蒙かしら?

こういうのを眺めていれば心が和らぐわ。

街に溶け込む大熊猫

非常可愛〜♪

(*´ω`*)

もうじき都江堰に着くあたり。

最近人気のスポット、自撮りするパンダ像を車窓観光。パンダが自撮りしています。

寝食いをし、寝転がってスマホで自撮り。

かわいいは正義の大熊猫。

渋滞に巻き込まれ、予定よりもかなり時間がかかって都江堰に着きました。

自撮りパンダの辺りはお店などが沢山あって、すごい賑わいでしたよ。

都江堰というのは2000年以上前に作られた水利施設だそうで、世界遺産なんですって。

昔昔のお話です。

あるところに「みんこう」という大きな川がありました。その川は氾濫したり、干ばつになったり、災いを起こしては人々を困らせました。

そしてえらい人の命令で、ある賢い人が真ん中に中州を作り、川の水量を制御するシステムを作ったのです。

それによって川の流れは安定し、農業や生活に必要な水を得ることも可能になって、街は豊かに大きく発展したのでした。

めでたしめでたし。

超ざっくり言うと、こういう世界遺産です。

(;^ω^)

降りしきる雨の中、ガイドさんが一生懸命にその仕組みを説明してくれたのに、こんな程度しか覚えていなくて申し訳ない…

詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

水のポンプや送風機でおなじみの荏原製作所のサイトで詳しく説明されていましたよ。

https://www.ebara.co.jp/waterhistory/vol009.html

写真に写る男性じゃないですが、この時かなり雨が降っていたこともあって、私はこの観光が面倒に思えました。

ツアー参加者の母娘組のお母さまは私の母よりも高齢そうで、杖を付いています。その方への配慮からか、「行かない人はここで待っていても大丈夫ですよ」とガイドさんは言ってくれました。

その言葉を聞き、私はやったぜ!と内心ガッツポーズし、思わず頬が緩みます。前夜の寝不足による疲れ、明日への体力温存のためにもこの辺りで土産物屋でも見ていたい。

しかし、私は行きませんという人は誰もいない。誰か一人でもいれば私もここに残ろうと思っていたのに、どうやら行くしかないみたい。

これも修行やな…

(ノ∀`)

入口でチケットとパスポートを見せて、中に入りました。

中国人の皆さんはマイナンバーカードのようなIDカードをお持ちだそうで、観光地などの予約や入場にはそれを使うそう。こういう世界遺産やパンダ基地など、カードを持たない外国人はパスポートを見せないと中に入れません。

都江堰の入口の建物は中国風の建築で、中に土産物屋や飲食店が入っていました。建物を上から下に降りていく構造になっています。

途中階にある展望台から眺めた都江堰の景色。

分かりづらいですが、真ん中に中州があります。8年の歳月をかけてこれを作ったんだって。

三国志とかの時代の頃のものだそうですよ。あの有名な諸葛孔明も見学に訪れたとか。

おバカな私は三国志の知識など持ち合わせておりません。映画「レッドクリフ」で赤壁の戦いを見たぐらいで、それも愛する香港スターのトニーレオン様見たさに見ただけw

覚えているのはトニー様とその妻役の林志玲さんの濡れ場の色っぽさのみ。トニー様は私にとって濡れ場の帝王よ♪めちゃセクシー

(〃▽〃)

私の脳内では諸葛孔明=金城武さん、周瑜=トニーレオン様でございます。

最近ではパリピ孔明なる漫画もあり、三国志の英雄達は複雑な心境で今の世を憂いているのではないかと…

話を戻します。

中州の右端が魚嘴と呼ばれ、そこが川の本流と支流の分かれ目です。

手前側に人口の支流を作り、それを農業や生活用水として使ったのだそう。奥の本流と手前の支流で川の深さを変えることで水の量、流れの早さを調整できるのだとか。(詳しくは上の荏原製作所のサイトを見てね)

左下の方に橋があるのがわかりますか?

こちらから中州に掛かる吊り橋があり、これからそこへ向かいます。

めっちゃ下じゃね?

遠くない?(;・ω・)

都江堰の風景。水墨画的風景で風情があります。

中の売店には都江堰の治水事業を伝える本やパンダグッズがあり、わたしとしてはこちらの方が気になりました。

パンダの絵柄の茶器が目に入って気になるも、みんなにはぐれないようについていかねばなりません。目を離すと置いて行かれてしまう。

観光地みやげの定番のマグネットも気になる。

私は旅先でマグネットを買うのが好きなの。

立ち止まれないのがもどかしいなー

これが都江堰の中州に渡る吊橋です。

安蘭橋という名だそうな。

ガイドさんの説明をよく聞いておらず理由は忘れましたが、ここは中国版「恋人の聖地」だそうです。

そのため川のたもとには恋人達がかけたらしい、南京錠とか絵馬みたいなのがたくさんありました。

ふーん…

そうなの… ( ´_ゝ`)

私には関係のない話だわね。

グラグラと揺れても落ちない不落の橋だから、それにあやかっているのかね?この橋自体もかなり古いものなんだって。

補強や補修はしているでしょうけども。

ちなみにこの吊橋、めちゃくちゃ揺れました。

船酔いしそうな嫌な揺れ方です。(;・ω・)

橋をわざと揺らす輩もいて、体幹グラグラの私は手すりにつかまっていないと立っていられない。

ものすごい大人数が渡っていますし、橋に重量制限や人数制限がないのかが気になって、橋の途中で怖くなりました。

ドイツのノイシュバンシュタイン城を眺めるマリエン橋には人数制限があったよ。あの橋の方がしっかりした作りだし、新しいよね?この橋ほんとに大丈夫なのかしら?

(;・ω・)

「連休の中国で吊橋崩落事故、パンダ見物ツアーの邦人女性行方不明」とかニュースになったらどうしよう…

不安が次々に湧いてきます。

命がけで?吊橋を渡り、魚の嘴のところを見学。

人はみな、大河の一滴である。

大きな川を眺めていたら、五木寛之さんのベストセラーのフレーズを思い出しました。

万が一ここで大河の一滴として流されても、それもまた人生。

来世は折れそうに細くて、声がかわいい美女に生まれますように…

この後再び、揺れる吊橋を渡って戻りました。混雑のため、橋を渡るまでにかなり並びましたよ。中国の連休混雑は半端ないわねぇ

中国の歴史や三国志、世界遺産がお好きな人には魅力的な場所なのかもしれませんが、私の心には今ひとつ刺さらない都江堰観光でした。

帰りは混雑のためバスを入口付近に横付け出来ず、数百メートル歩きました。パンダ基地でかなり歩き、吊橋の往復で歩き、さらに歩いて結構疲れた。運動不足のデブにはきつい。

(´Д`A;)

ツアー仲間のお母さまは杖をついているのにあの吊橋も渡り、みんなのペースに合わせて歩いていて、それを見た私は己のわがままさを恥じました。文句ばかり言ってはダメだね…

あっ、タクシーがパンダ柄だ!

(||゚Д゚)

パンダ仕様のタクシー

あらかわいい♪(*´ω`*)

パンダタクシーの後ろ側

こちらもかわいい♪(∩´∀`∩)

世界遺産よりもパンダタクシーの方が萌え〜

今世はもうバカのままで結構です。

本を読まないやつはバカとか、知恵を得ようとしない無知な人間は可哀想とか言われても別にいい。気にしなーい。

自分の無知さや語彙力のなさは恥ずかしいですが、急に賢く知的にはなれない。そういうのはそれが得意な人にお任せしたらいいのです。私はおバカなりのことを書けばいいと思う。

バスはカンフーパンダのラッピング

ナンバーの「川」は四川省の意味だそう。

バスもトラックも、ナンバープレートの上にデカデカとナンバーがペイントされています。

交通の取り締まりのためかしら?

中国は監視カメラが多いと聞きますよね。

再びバスに乗り、渋滞に巻き込まれ、ようやくお昼ごはんです。

時刻は14時半ごろで、みんなお腹ぺこぺこ。

朝ご飯は6時半でしたからねぇ。

(´Д`A;)

お昼は団体客向けレストランのようなお店でした。

ツアーの皆さんと円卓を囲みます。

これがツアー初の合同お食事タイムなので、みんなちょっと緊張していたんじゃないかな?

円卓をまわすのも、料理を取るのも皆さん遠慮がちでしたよ。

予定よりも到着が遅くなったせいか、料理は冷めているものもありました。

パンダの饅頭がかわいらしい。

ちゃんと人数分のパンダ饅頭が用意されてあるかをガイドさんが確認していましたよ。団体ツアーは小さなことが揉め事のタネになるからね。

(;^ω^)

この店の料理は、ツアーの食事ってこんなもんか…という味でした。まずいというほどまずくもなく、かといってうまくはない。だから写真もほとんど撮っていません。

これから毎日こんな感じなのかなぁと落胆しましたが、ここがハズレだっただけです。時折ハズレもありつつ、美味しいお店もありました。

食事を終えたのが3時過ぎ。

ツアーの予定ではこの後もう一つの世界遺産「楽山大仏」に行くことになっているけれど、それはここから200キロぐらい離れています。

そして今夜はシャンシャンのいる雅安碧峰峡の宿に泊まることになっており、大仏から150キロはあるはずです。高速を降りてから渓谷の山道を上がるため時間がかかりそう。

移動距離と時間を考えると、大仏に着くのは早くても17時半は過ぎるでしょう。それを見学し終えて渋滞の中を移動し、ホテルに着くのはざっと計算しても21時ぐらいになってしまうのでは?夕食もそこで食べることになっています。

翌日はこの旅の目的である「シャンシャンとの再会」ですから、今日は早めに宿に入ってゆっくり休みたい。大仏は行かなくてもいいですよね…と、食事をしながらツアー参加者で相談しました。

我々にとっては、

シャンシャン>>>>>越えられない壁>大仏

なのです。

大仏など奈良ので十分。

食事の途中で様子見に来たガイドさんに、この混雑と渋滞だから大仏は無理に行かなくてもいいですよ、とみんなで伝えました。

今から向かうと大仏の観覧受付時間にギリギリだというのはガイドさんも把握しており、ちょっと検討しますとなりました。

やれやれ。

これで少しはゆっくりできそうだなと思ったのも束の間、「やはりこれから予定通りに楽山大仏に向かいます」とガイドさんから言われて一堂は落胆しました。

会社に確認したら行くように言われたんですって。旅程を割愛してしまうと後でクレームが来る恐れがあるからかな?

行かないとその分の案内料金を減らされるのかもしれないし、真相は不明ですがとにかく予定を予定通りにこなさねばならないらしい。

まあね、ツアーだから仕方ないです。

(´Д`A;)

この都江堰のあたりはみかんの産地だそう。

美味しそうなみかんがあちこちで売られていました。

一斤いくらと書いてあり、欲しい分だけ買って重さで計算するシステムみたい。一つ、二つでも購入可能だそうですよ。

この時期は枇杷の旬でもあるそうな。

私は枇杷が好きです。

みかんもびわも買ってみればよかった。

そしてこれを長い道中に食べたらよかったわ。

このあと我々が一体どうなったか。

激動の後半へ続きます。

“20年越しの憧れ。中国成都でパンダまみれのGW 〈vol.4〉DAY2 世界遺産見物でヘトヘト 前編” への2件の返信

  1. お、お疲れ様です。
    と言いたくなる旅ですが、まだ後半があるんですよね…
    中国の吊り橋 わざと揺らされ 人数制限もない

    のっこさん の不安 私も絶対に思います。はい

    雨の中パンダタクシーに癒されても 渋滞必須の200キロ先の
    楽山大仏世界遺産 大人の事情とはいえ
    パンダガチ勢の愛の深さをしみじみ味合わせていただいております。

    1. someさん おはようございます。
      コメントありがとうございます(。゚ω゚)ノ

      団体ツアーだから仕方がないとはいえ、私のように歴史や世界遺産にあまり興味のない人間にとっては、この渋滞と混雑の中わざわざ行くのがしんどかったですよ。

      ポンプやダムのない二千年前にこういう仕組みを考えて作ったのはすごいのとなのでしょうが、はっきり言ってしまうとただの中州ですからね。
      (;^ω^)

      何やらありがたい縁起物の吊橋も、私にとっては危険なものにしか思えず怖くなりましたよ。早く渡りたいけど人人人で進めない。涙

      こうして話のタネになりましたし、これも一つの思い出です。

      私は大仏割愛しましょう!推進派でガンガン意見を推してましたけど、他の方はみんなあまり意見を言わず(そう
      思っているのに)大人だなぁと。

      自分の利己主義を恥じつつ、臨機応変さや合理性を欠くのはどうかな?と思ってしまいましたよ。こんなだからわがまま野郎と言われるのかなー
      (´Д`A;)

      のっこ

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