およそ15年ぶりの母との海外旅行。
私と母は乗継のある別便でクアラルンプールに向かいました。私はシンガポール経由、母は香港経由です。
乗継のシンガポールに無事到着し、飛行機を降りてスマホを確認すると、母から「乗継ぎ手続きをした」とLINEが入っています。
よかった。なんとかクアラルンプールに着けそうです。
今回の旅は二カ国周遊で、母は香港で乗り継ぎをするため旅行前にAmazonでタイのAISの周遊SIMを購入し、出発前に入れ替えてあげておきました。このSIMは通話機能は無いものの、データ容量分を日本でも使えますし周遊旅にとても便利です。(LINEの通話などは使えますよ)
↑私が今回母のために用意したのは一番上のタイプのもの。自分用の予備も必要かなと2枚入りのを買いました。
今はeSIMとかいうのもあるけど私にはよくわからないし、母はもっと分かりません。もしかするとアナログな古い方法なのかもしれないけど、こうして準備しましたよ。旅行中は地図を見たりしますし、母は私以上にスマホやiPad依存傾向なのでデータ通信必須ですからね。(;^ω^)
私は普段ahamoを使っており、それだと海外で特に設定せずにそのまま使えます。月のデータ容量分をそのまま使えて非常に便利です。そのため結局予備のSIMは使いませんでした。
余ったSIMはメルカ◯で売ろうかなと思ったものの、SIMは出品禁止なんだそうです。犯罪に使われる恐れがあり、使えるかどうか分からないというのがその理由みたい。なので未使用のSIMは旅友さんにあげました。
香港の乗り継ぎ三時間で海老ワンタン麺を食べたいと言っていたけれど、母から送られてきたのはサンドイッチの写真です。行きたがっていた池記には辿り着けなかったのだなと分かりました。
香港の空港の広さを思えば、私でも辿り着けるか微妙ですけどね。15年弱ぶりの海外旅行の高齢者には乗り継ぎだけで精一杯でしょう。
写真を見て香港を思い出し、懐かしい気持ちになりました。かなりご無沙汰だから私も機会があったらまた行きたいなぁ。
先に出発した母は香港で三時間ほど乗継ぎ時間があり、私よりも到着が一時間遅くなります。
私の方は乗継ぎが一時間半ほどで、それほどゆっくりしていられません。それでも予約当初は50分しかなかったのがスケジュール変更で一時間半になり安心しましたよ。最低乗継時間を確保しているとはいえ、一時間を切るのは不安ですもん。
(´Д`A;)
母よりは海外慣れしていても私はうっかり八兵衛のおバカさんですからねぇ。まさかの乗継ぎ失敗があり得そうで怖くて、飛行機を乗り継ぐまでは常に気を張っていました。
そういうわけでシンガポールの空港の写真はほぼ撮影しておりません。乗り換え場所に辿り着くことだけに必死でした。
T3に到着し、乗継ぎ便がT2なのでターミナル移動をしました。乗継ぎの情報は機内の個人モニターで事前に確認出来たので便利でしたよ。
この写真はそれを撮影したものです。迷子にならぬよう、メモ代わりに撮りました。
広い広いシンガポールのチャンギ空港をテクテクと歩き、乗り換えのT2に向かいます。
チャンギは昨年に一度訪れたので薄ら土地勘?があり、それほど緊張せずにいられました。
T2まではスカイトレインに乗ります。
スカイトレインに乗ると、例のアレが見えてきます。
チャンギ空港の観光スポットであるJEWELです。中央に滝が流れる商業施設です。
外観もJEWEL感がありますねぇ。
(*・ω・)
この建物を見ると、子供時代に流行っていた「ジュエルリング」という指輪の形の飴を思い出しますよ。指にはめてペロペロ舐めるやつ。
指がベタベタになるんだよねぇ。
(;^ω^)
↑JEWELを通過する時の景色です。
下から眺めるのと景色が違い、おもしろいですよ。
スカイトレインに乗り、降りてから再び延々と歩いてようやく乗継の搭乗口に着きました。
全部で軽く500メートル以上は歩いたと思います。結構遠かった。
(´Д`A;)
チャンギ空港は保安検査が搭乗ゲートの直前のため、ここまでは飲料水を没収されません。しかし保安検査を終えて待合室に入ってしまうと水を取られますし、売店も自販機もトイレもなし。そこが閉所恐怖症の自分にはちょっと苦手…
ギリギリまで待合室内に入らないことにし、トイレに寄ったり、外のベンチに座っておにぎりを食べたりしました。
シンガポール航空はシンガポールまで機内食が一回で、その後に軽食等は出ません。デザートのアイスのみ。昨年乗ったANAは到着の一時間前ぐらいに小さなパンが配られ、今思えばあれはいいサービスでした。6時間以上のフライトですからね。
シンガポール到着時にやや小腹が空いており、機内食が口に合わなかった時用に買っておいたおにぎりを食べました。KLまでの区間に軽食が出るかな?と思ったけど、まあいいやと思って食べちゃった。
そして再び飛行機に搭乗しました。
これに乗り換えてクアラルンプールに向かいます。およそ一時間の短いフライトです。
同じ便で来たと思われる日本人が結構いましたよ。
私と同年代と思しきひとり旅男子がお隣で、もしかしてこういう出会いが縁なのかしら…♪などと妄想しましたが当然何もなく。
(;^ω^)
短いフライトを終えました。
機内食はなくて超慌ただしいドリンクサービスのみでした。おにぎりを買っておいてよかった!
現地時間の夜7時半ごろにクアラルンプール国際空港、通称KLIAに到着。
日本との時差はマイナス一時間です。朝10時発だったから、まあまあ長い移動時間ですね。
この空港は故黒川紀章さんの設計です。新国立美術館等の設計をされた方です。私はあの美術館の建物が好きで、この空港もなかなか素敵と思いましたよ。
黒川さんのデザインは木を多用するあの人気設計家の先生よりもずっと好き。あの方のデザインはなぜか全て安っぽく見えてしまい、どうも好きになれません。(私個人の嗜好、感想です)
↑KLIAの中です
案内板を見て入国審査場へ向かいますが、途中で道に迷いました。
あれ?どっちだっけ?
広いから迷子になります。
あ、こっちだ!
黄色の案内を見て分かりました。
出発は飛行機のマークで、その下のおまわりさんみたいな絵柄が入国審査場(Immigration)のマークみたい。ちょっと分かりづらいな。
案内を辿って行くと、バス乗り場に着きました。
審査場まではバス移動のようです。
Arrivalの飛行機マークとImmigrationのマークが混在しているから軽く迷ってしまったのかな?これは絶対に母も迷うはずだと思い、案内板の表示を撮影してLINEに送りました。
こういう大きな空港だと皆が皆入国するわけではなく乗継の方も大勢いて、人の流れについて行くというのができませんからね。
(´Д`A;)
バスを降りて入国審査場に着くと、ものすごい大行列でした。
プライオリティレーンがありましたが、どういう人がそれを使えるのかが分からない。子連れや身体障害者、高齢者かな?それとも飛行機の上級クラスのお客なんだろうか?分からないので皆が並んでいる長い列に並びました。
九十九折りの列は遅々として進みません。入国者の数に対して検査員が全然足りていない感じ。一人増えた!と喜ぶと、単なるシフト交代だったりしてイライラします。私のうしろに並んでいた日本人のご夫婦もこの列の進みの遅さに苛立っていました。
二人の会話をぼんやり聞いていると、飲み物も持たず、お腹も空いているみたい。この調子では軽く一時間はかかりそうですから怒るのは分かりますよ。私はシンガポールでおにぎりを食べたけど、彼らは日本を出てから機内食しか食べていないはずですからねぇ。
なんでこんなに遅いんだろうと困惑していると、母から到着したとLINEが届きました。黄色の案内に従って審査場まで来るように伝え、審査場到着後は悪いと思いながらも母を私の方に無理矢理呼び寄せました。大陸の方などがよくやる割り込み方法です。
一人で並ばせるとさらに時間がかかるし、必要書類等を分かっていないので、やむを得ずそうしました。後ろにいたご夫婦には先に進んでもらい、私達はそのだいぶ後ろに合流したんですが、列が折り返すところでそのご夫婦の奥様から話しかけられました。
「はじめから並び直したんですか?」と問われ、私は母を割り込ませたことを責められたのかなと思って謝りました。「海外が不慣れで一人にさせられないんです。ごめんなさい」と言うと、奥様はあら、そうなんですか。とあっさりしたお答え。
この空港なんでこんなに遅いんでしょうね!日本じゃこんなの考えられないですよね。と仰います。単純に愚痴を共有したかったのかな?怒られると思い、実際に怒られるようなことをしたのでビクビクしたけど、そうではなくてホッとしました。
このご夫婦はKLリピーターのようで、プライオリティレーンはお金を払えば誰でも使えるのだと教えてくれました。列の長さを見て自分たちも使おうと思ったけど事前手続きをしておらず、当日ではダメだと係員に断られたとのこと。そして私たち母娘の場合、母が高齢者だから多分そちらを使えたはずだというのを伝えたかったようです。
怒られるどころか、実は親切な方でした。怖い人と思い込んだ自分に反省。自分にやましい所があるからそう見えてしまうだけで、人を見た目だけで安易に判断してはいけませんね…
(´;ω;`)
このご夫婦が審査を終えてから20 分ほど待って、ようやく自分たちも審査を終えて入国しました。私は一時間半ぐらい並んだと思います。本当に疲れましたよ。
↓奥様に教えていただいた優先レーンの詳細です。
三千円ぐらい支払うと早く入国できるみたい
https://blog-tourismmalaysia.jp/archives/52131144.html
母によると検査員のお兄さんは鼻歌を歌っており、すごく呑気そうで全く急ぐ雰囲気ではなかったそう。この辺が日本人とのマインドの違いですよね。
どれほど大勢の人が並んでいようとも、自分のペースで、自分の担当時間の間だけ業務をする。人を増やすとか急ぐとかはしない。それでも許される職場というのがある意味羨ましい。
入国してターンテーブルに荷物を取りに行くと、自分の乗ってきたフライトの表示が見当たりません。私のも母のもない。審査場はここしかないはずなのに荷物はどこ?血の気が引いて焦りました。
係員の方にチケットを見せてターンテーブルはどこかと尋ねると分からないと言われます。別の人に再び声をかけて尋ねたら、端の方に案内されてついて行きました。そこには様々な航空会社の札が立てられ、スーツケースがずらっと置かれています。この中から探すよう言われ、探したらやっと見つかりました。
よかったー(´;ω;`)
審査場の待ち時間が長すぎて、ターンテーブルが別の便に変わってしまったのでしょう。受け取りが間に合わない残りの荷物はこうして隅の方に置かれているみたい。荷物が見つかり、受け取れてよかったです。
長い審査待ちで立ちっぱなしで疲れてしまい、ホテルへ向かう前にカフェで一息つきました。さっきの奥様ではないけれど私も喉が乾いたよ。
(´Д`A;)
この時点で夜10時近くだったかな?
ドリンクだけでなく、母とサンドイッチをシェアして食べました。お腹が空いているのかいないのか、今日何度目の食事なのかも分からない。旅行の時はそうなりがちです。
なんだか不思議な盛り付けのチキンサンドは美味しかったけど、後でレシートを見たら空港値段でまあまあ高かった。しゃーないね。
(;^ω^)
でもこのカフェの店員さんはとても親切で優しかったですよ。この人だけでなく、これ以降に会ったマレーシアの方は皆さん同じようにフレンドリーで親切でした。年寄りに優しいお国柄なのかな?
空港の入国審査場が遅過ぎてこの国に対する印象は最低最悪だったのに、そんなのはそこだけでした。それ以外の人は本当に優しい。国の玄関口の印象は大事だと思うから、マレーシア政府は空港の審査場混雑の対応を早急にどうにかした方がいいんじゃないかなぁ。
そんな話をしながら、宿へ向かいました。
のっこさん お母様と無事に合流できてよかったですね
お母様も久しぶりの海外旅行で乗り換えなど一人で頑張られました。
のっこさん の写真付きサポート、分かりやすくてグッド♪
お二人とも緊張されたことでしょう お疲れ様でした。
日本人の仕事に慣れていると 海外の空港スタッフには、仕事してよ〜 と思うこと多々あります。
日本の常識は世界の非常識…くらいに思っとかないとね
海外に来たんだなぁ としみじみ感じる入国審査でした。
ある意味記憶に残ります。
優しく親切な人が多い印象のマレーシア
次回の旅行記も楽しみにさせていただきます。
someさん こんにちは(。゚ω゚)ノ
コメントありがとうございます。
無事に合流できるかがとにかく不安だったので、ちゃんとKLに辿り着けてホッとしましたよ。
私は母を送り出してから自由で身軽にはなりましたが、合流するまでは心配しましたからねぇ。母は不安ながらも一人で乗り継ぎし、到着出来たことがかなり自信になったようですよ。良くも悪くも…ですが。
(;^ω^)
海外に行くと、日本とは仕事ぶりが全然違ってモヤモヤすることがよくありますよね。飲食店、ホテルやこういう接客業で日本のような丁寧さがなくてイラッとすることがあります。でも向こうではそれが普通なんですもんね。
向こうからしたら、なんでそんなに怒ってんの?混んでるんだから並ぶのは当然じゃん?って感じなのでしょう。
必ずしも自分が正しいわけではないのだということをこれで学ばせてもらいましたよ。
(´Д`A;)
ちまちまとゆるいペースで書いていきますので、よかったら続きもご覧ください。
のっこ
いやーもうドキドキです のっこさんえらいなぁ
マレーシアの入国、ほんとにすごい人ですね。。
ワタシの来月香港もたぶんこのぐらい混むだろうなぁ
とゆーか春にトランジットで今度は飛行機でマレーシアに入国するからちょっと優先レーンかんがえちゃいました。情報ありがとうございます!
お母様、ほんと嬉しかったろうね。やっぱ喜んでもらえるとこっちも嬉しいよね。ウキウキがとっても伝わってきて母娘旅っていいなぁとほっこりしました。
ぴこたびさん こんにちは(。゚ω゚)ノ
ご訪問&コメントありがとうございます♪
ピコさんの旅行記を拝読し、バスの方が入国が楽そうだなとしみじみ感じたんですよ。そのぐらいにKLの空港混雑はひどかったです。(調べたところ、政府もこの問題は把握しているらしい)
香港も大きな空港ですから結構混み合いそうですね。台湾も同じですよ。早く通れるパスを持たない人はどこの国でもこうして並ばないとダメなのかな?
台湾は年に3回行けば常客証が申請できるも、円安で3回なんて行かないし、マレーシアの場合はお金さえ払えば済みそうですから一考の価値はありそうですよ。ぜひご検討ください。
母は仕事を退職したら海外に行きたいと言いながら、諸事情で結局この15年間一度も行かれなかったので嬉しかったみたいです。それをわかっていたので最初は優しくできたんですけどね。最初は…
(´Д`A;)
この後徐々に暗雲が立ち込めてきますから、よかったらご覧ください。ピコさんのようなフォトジェニックな素敵旅ではない、渡鬼的旅を見てほしい笑
のっこ
初めましてではありませんが、ここは初めましてですね。
シンガポールやマレーシアは入国の際、事前にネットで
入国手続きをしておかないといけないんでしょうか。
実は先週までフィリピンに行ってまして、入国の際事前に
eTravelなるものの手続きが必要と、イミグレで知らされ
ました。
アマゾンで買った「歩き方」が数年前のもので、そうい
うことは載っていなかったんですね。
「スマホ持ってないんで(持ってるけど)」と言って強
行突破を図ろうとしましたが、玉砕。結局、周囲の外人
さんたちと四苦八苦して登録しました。スマホを持って
いない人やガラケーの人はPCとかで登録してプリント
アウトしておかないといけないようなんですよ。
向こうの係官には楽でいいんでしょうけど、こっちは勝
手がわからず、冷や汗もんでした。
Hyperionさん こんばんは(。゚ω゚)ノ
コメントありがとうございます。
とっ散らかった新居へご訪問いただきありがとうございます。嬉しいです。
シンガポールは入国前にSGアライバルカードの登録が必要で、マレーシアも今年からデジタルアライバルカードが必要になりましたよ。
私の入国時はギリギリでまだ不要でしたが、チケットを買った旅行会社から念のため登録するよう言われて数日前にやっておきました。しかし入国時の大行列を思うと、あの登録に意味があったのかどうか謎ですけどねぇ。
シンガポールは入国三日前から登録なので旅行中にやらねばならず面倒なものの、そちらはスムーズに入国出来るのでまあいいかという感じです。
フィリピンにも同じのがあるんですね。当日その場でやれば済むとしても、あの作業って面倒ですよね。入力は英語だし。ていうかスマホ持ってないで乗り切ろうとする姿勢がさすがですねぇ。
(||゚Д゚)
そしてプリントしたものってやっぱり必要なんですかね?最近はパソコンがな家になくてスマホしか持たず、プリンター持ってないって方もかなり多いのになぁ。今度行く時はペーパーレスの時代、SDGsなのに!で挑戦してみてはいかがかしら。
(;^ω^)
フィリピン楽しかったですか?アドボやボラカイ島のビーチ気になるから自分もいつか行ってみたいです。しかし銃があると聞くのでちょっと怖いかも。
のっこ