パンダ好きとして長年憧れていた、中国四川省成都のパンダ基地3つをめぐるツアーに参加した旅行記の続きです。
なるべく読みやすい長さで、場所ごとに読めるように書くつもりですが、成都への長年の憧れとパンダ愛が深すぎて長くなってしまう可能性があります。サラッと読み流して下さい。
シャンシャンに会いに行きたくて同様のツアーの参加を検討しているという方など、どこかの誰かの何かの参考になったら嬉しいです。
この記事ではツアー三日目、シャンシャンに会うためにはるばるやってきた雅安碧峰峡のパンダ基地でのことを書いています。
この日は一日中このパンダ基地で過ごし、写真が多いためいくつかに分けます。
よろしくお付き合いください。
(*・ω・)

ツアー三日目のこの日は雅安碧峰峡のパンダ基地を訪問し、この旅のメインイベントである「シャンシャンとの再会」を果たすことができました。
新しい環境、新しい暮らしに慣れるまで相当な苦労をしたというシャンシャンが元気で、穏やかな顔をして美味しそうに朝食を取る姿に胸が熱くなりましたよ。
がんばったねぇ(´;ω;`)

シャンシャンの朝食タイムをひとしきり満喫したので、園内を散策してみます。
シャンシャンはこちらの豹子山というエリアにおり、ここは基地の一番奥の山の上の方です。

順番に見て降りていくと、ここに戻ってくるのがちと大変。
カートの券は一往復分しか出来ず、カートで一旦下に降りて再びここにくるには自腹で再購入するか、自力で歩いてくるしかない。
さてどうしよう。
どこから攻めますかな。

とりあえず近場を散策してみましょ。
(*・ω・)
ていうか、昨日の疲れからあまり歩きたくないだけなんだけどw
あの修行のような大仏観覧の疲れが抜けておりませんよ。今日も寝不足ですわ。

ここはシャンシャン邸の奥、お隣の方です。
なんともレトロな、手書き風のイラストがツボ。

あたい、こういうの大好物やねん。
パンダも好きだけど、これもいいわぁ
下手ウマ感が絶妙よね♪
(*´ω`*)

中華まんのような、懐かしのベッカムヘアのようなパンダさん
ペロッと出した舌とかたまりませんな。
尻尾の部分が補修されているような?もしかして最初は尻尾が黒で描かれていたのではないだろうか。怪しい…
(;・ω・)
シャンシャン邸の奥にある
味のあるウォールアート
このシュールさをご覧あれ。

この壁の向こうにパンダさんがおりました。
ここの基地は前日行った都江堰のパンダ基地よりも古く、パンダのお庭も広いです。
だからパンダが遠い。

パンダファーストという考えからするとこれがいいのでしょう。
しかし観覧する側としてはちょっと遠い。
ちょっとどころじゃないな。結構遠いのよ。
(;^ω^)

私の好きなパンダのうしろ姿
遠いねぇ…
ズームで撮ってこれなんですよ。
肉眼だと豆粒のようですよ。

そしてここのパンダ基地は階段が多いです。
パンダの庭は山の斜面を利用して作られており、そのまわりにこのような階段状の観覧コースがあります。
どこまで行ったら開けているのかな?と思うも、壁の側面に丸いのぞき窓があるだけだったりして、観覧用の広いスペースが無かったり。
一般的な動物園とはちょっと趣が違います。
ぐるっと一周回って、えっこれで終わり?みたいなのがよくある。

そして周遊コースは途中で抜けられる出口がなく、一度入ると出口まで延々と歩かねばならない罠のようでもありました。
何も見えない階段(パンダが遠い、または不在のため)を降りて、コースに沿って再び登る。歩きたくなくても歩かざるを得ないシステム。
ようやく観覧コースを出て、別のエリアへ。
しかしここもやはりパンダが遠い…
(ノ∀`)

遠くにいるパンダさんを、中国のパンダガチ勢がズームレンズで撮影しておりましたよ。中国のガチ勢は黒い服ではないので、日本チームと見分けがつきやすいです。
やっぱりこのぐらいのレンズじゃないとダメなんだろうなぁ。ここの基地の場合、これでないと顔まではっきり撮れないと思うわ。
シャンシャン邸はこれと比べると距離が近いです。前にガラスがあるとしても、観覧者としては非常にありがたいお部屋ですね。

パンダファーストで当たり前なのですよ。
ここは動物園ではなく、パンダの保護と繁殖を目的とした施設なのですから…
幼年パンダエリアの前では、パンダのお産の映像が流れていました。
陣痛に苦しむパンダさん。
つらそう…(´;ω;`)

痛みに耐え、踏ん張るパンダさん
柵を握って踏ん張る様子は人間のお産と変わらないですねぇ。
私は出産経験がないのでその痛みや苦しみを知りませんが、これを見ていると経産婦ってすごいなぁと思いましたよ。
そして再び、やるだけやって去るパンダのオスに対してなんて酷いやつなんだと思ったのでした…

こんな痛みと苦しみを越えて産んでくれたのに、私はこんな仕上がりです。
親不孝で申し訳ない。
親に対して思うことは色々ある私も、これを見てちょっと反省しました。
(´Д`A;)
犯罪者にはならないように気をつけるから、親不孝なバカ娘でも許してほしい。
このモニターにはお産シーンだけでなく、幼い子供パンダのかわいい映像も流れていますよ。ご安心ください。
(;^ω^)

幼年パンダエリアというので、小さなパンダがコロコロと大勢集まっているのかな?と期待していたんですが、残念ながらここにはそういうコーナーはありませんでした。
パンダのお産は夏〜秋で、子パンダがハイハイするような時期は冬ごろだからかな?5月だともうじき一才になる頃ですもんね。
でもまだ一歳ぐらいの子どもと過ごす母娘が何組かいましたよ。

授乳してますね。
かわいい。
尊いねぇ。(*´ω`*)

シャンシャンも少し前はこんなだったのに…
って思ってしまいます。
この前まで座敷をハイハイしてたうちの甥っ子も高校生になり、月日の流れの早さを感じますよ。
子供の成長って驚くほどあっという間なんですよね。

この子たちは二歳ぐらいかな?
きょうだいでプロレス中

くらえ!パンダキック
それにしても泥々に汚れてるなぁ
雨だし、山だからしゃーないけどさ。
よく言えばワイルド、はっきり言うとちょっと汚いねぇ。野生に近いということですが。

ママさんパンダが仲裁に登場
あんたら、いい加減にしいや
(||゚Д゚)

ほら、ちゃんと笹持って!

せやせや
そうやって食べるんやで
ほーい

こうして親と過ごすのは一、二年なんですよね。
今のこの時を幸せに過ごしてね。

子供というのは人間もパンダも忙しない
じっとしていないところがかわいいわ
長年子供嫌いだった私がこう思えるようになっただけでも、大人になったんだと思います。

幼年パンダコーナーの前に売店があるので見てみましょう。

店内はこんな感じ
物販はぬいぐるみがメインかな?
私はぬいぐるみフェチではないので、そこは撮影しておりません。
(*・ω・)

ここでしか買えない何かはないかしら?
昨日のパンダ基地で気になった品物はないかと探してみましたが見当たらず。
ここの品揃えはちょっと田舎っぽいかな?実際に山奥ですからねぇ。
(;^ω^)

昨日見たパンダアイスだ!
かわいいんですけどね。
寒いので、アイスを食べようという気にはならないのですよ。
この日は最高で15度ぐらいしかなく、ライトダウンを忘れてきた私は雨よけの薄いジャケットの下にカーディガン、シャツ、薄いヒートテックとありったけの重ね着をしております。念のために持ってきたヒートテックに助けられましたよ。
某エリカ様の元夫のハイパーメディアクリエイター氏が昔日テレのアナザースカイに出た時おっしゃっていたように、旅に行く時はライトダウンを手放さない方がいいですな。
渡航前の東京がかなり暑くて、これは不要かなと荷物から出してしまったのが悔やまれます。
(ノ∀`)

あーっ!!
ツアーのお仲間に教えてもらった本が売ってる!
(||゚Д゚)
この本「熊猫香香」はシャンシャンが生まれてからこれまでのことが記録されていて、今年の春に発売されたのだそう。
中国の出版社の本で、子供時代のシャンシャンの写真は「毎日パンダ」でおなじみの高氏さんが撮影したものです。こちらに来てからの写真は中国人の有名なカメラマンが撮ったんだって。
成都の書店で売っているらしいと聞いていた本をここで見つけたので、即ゲットしました。
この本のことは旅の一番最後に詳しく紹介しますね。とてもよい本です。見つけたら買うべし。

シャンシャンの写真のアクリルパネル付きボールペンも発見
おそらく日本人向けに作ったのであろう、間に合わせな感じの低クオリティだけど記念に買おう。
せっかくですから。
(;^ω^)

レジでの支払いは昨日の夜に練習したWeChatペイでやりました。
練習の甲斐があってスムーズにできましたよ。
バッチグーよ♪
(*´ω`*)
買い物を終えた後、昨日の基地にもあった記念メダルの自販機を見つけました。

おお!昨日見つけた京劇風パンダのメダルもあるじゃん。
せっかくだからひとつ欲しいなと思い、これを買っている人の様子をガン見してやり方を覚えようとしていたら、トントンと背中を叩かれました。
振り向くと先ほど買い物をしたレジの店員さんで、私にこっちへ来いと言ってるみたい。

支払いに何か問題があったかな?と不安に思ったらそうではなくて、シャンシャンのメダルがあるよと取り出して見せてくれました。
自販機には入っていないけど、シャンシャンのメダルが用意されていたみたいです。
せっかくなので買いました。
せっかくですから…
(*´ω`*)
※わたしはせっかくだからを重んじます

一人ではるばるシャンシャンに会いに来た可哀想な子に見えるのか、この売店以外でも私は優しくしてもらえました。
商売だからかな?と最初は疑ったんだけど、本当にただの親切心なのですよ。
そのエピソードはこのあと書きますが、中国の方は日本人が嫌いなのだろうと思っていた私にはとても意外で、嬉しかったです。

そろそろシャンシャンの二度目の食事時間の11時になるので、シャンシャン邸に戻ります。