行ける時に行っとこう。はじめての母娘年越し海外旅KL&SIN 〈vol.15〉ラッフルズとプラナカン博物館

年末年始に行った母親との年越し旅の続きです。

読んでくださる方が疲れぬよう、またポイントやエリアごとで見やすいように小分けにしてちんたらと書いております。

ノロマな亀の歩みですが、よろしくお付き合いください。

(*・ω・)

シンガポールに到着し、滝がお休みのJewelで食事を済ませた後はホテルへと移動。荷物を置いて身軽になったらいよいよ観光開始です。

実質一日半程度しかないので巻いていかねばなりません。まずはバスに乗ってラッフルズホテル方面へ向かいましょう。

しかし空港からホテルまではGrabを利用したためまだMRTに乗っておらず、母の分のezlink(交通ICカード)を購入していません。

現金で払うしかないなとバスに乗る前に小銭を用意したのですが、なんとシンガポールのバスはクレジットカードで乗車できるのですよ。

今回初めて知りました。

シンガポールの交通ICカードezlink

タッチ式のクレカ(visaタッチ系のもの)をピッとするとバスに乗れるだなんて、短期旅行者には大変便利ですよね。バスだけでなくMRTにも乗れるそうですよ。

タッチ式クレカだけでなく、iPhoneのApple Payなども使えるそう。交通ICの残高チャージが足りない時なんかはこれが使えますね。

ネットによるとこのサービスは2019年から開始されているそうな。私は昨年初めてシンガポールを訪れて駅でまず交通ICカードを買ったんですが、別に買わなくてもよかったってコト?

(||゚Д゚)

そうしてホテルの前のバス停からバスに乗り、少し歩いてラッフルズホテルに到着しました。

ここは母の「シンガポールで行きたい場所リスト」に入っていた場所です。

「このホテルは鈴木京香のあのドラマの場所」だと母が申しておりましたが、私も昨年そのドラマのロケ地巡りで来たんですよね…。喧嘩ばかりしていても、親子というのはやはり興味の方向性が似ているようです。

(´Д`A;)

わが母ながら10年以上前のドラマのことをよく覚えているなと思ったら、2023年の年末にBSプレミアで4K版が再放送されていたみたい。

昨年の旅行記(4トラベル参照)にも書きましたが、私はこのドラマが好きで去年の渡航前にレンタル落ちのDVDを買って見ました。ドラマを見てから訪れると感慨深くていいですよ〜

中村ルイと鈴木行のドラマチックな恋愛の舞台であるラッフルズホテル。貧乏暇なし勤め人の私には到底泊まれません。泣

ドラマに出てくるロビーは宿泊者かアフタヌーンティーのお客しか入れないので、この日は部外者でも入れるお庭やショップなどを見ました。(トイレもお借りしました)

写真のここはラッフルズブティック、ホテルのオリジナルグッズなどを売るお店です。

ショップにはホテルオリジナルのカヤジャムや名物カクテル(シンガポールスリング)のもとなどお土産向きの品々が売られています。

ここは日本人が多くて、みんなそれらを手に取って買っていましたよ。ここのカヤジャムは麻袋入りで素敵ですもんね。

ラッフルズだけにどらもお高めなので、私は何も購入せず。上の絵本が目に止まったけど、これも見るだけです。絵本て年じゃないし。

ケチの言い訳で申し訳ない。

(;^ω^)

母はいくつかお土産を買っていました。

買い物後はホテルの正面玄関の方にまわり、建物の外観を見物。

母は暑い、歩きたくないとここへ来るのすら渋りましたが、これを見ずに帰るなんてもったいないですよ。

ブーブー言っていたのが、これを見たら喜んでいました。ね、見てよかったでしょ。

車寄せに停まっていたラッフルズの車

白い、ピカピカのおベンツ様です。

ラッフルズのマーク入り

空港送迎とかをお願いするとこれがくるのかしら?だとしたらすごいね。

ドラマファンの私としては、いつかここへ好きな人と泊まりにくるのが夢です。ミーハーおばさんはバンコクのマンダリンオリエンタルとこのホテルに憧れているの♪

(〃▽〃)

今世が無理でも、来世で夢が叶いますように…

ラッフルズホテルを出て、続いてやってきたのはプラナカン博物館です。

ラッフルズから850mという微妙な距離で、バスならば一区間乗って350m歩くことになるため、ゆっくり歩いてきました。途中で休憩しつつ来たものの、到着時点で母は疲弊して汗だくです。

(;・ω・)

シンガポールは街がコンパクトなため、Grabに乗る距離でもなく、バスに乗るのも微妙というのが多い。これが私たちにとって大きな問題でした。

プラナカン博物館も母の希望リストの場所です。

母は美術鑑賞が好きで、私は昔からこうして母に付き合わされていろんな展覧会へ行きました。今もほぼ毎年一人で東京に来て、美術館めぐりをしてます。

しかし子の私は美術鑑賞にさほど興味が無く、この時も単なる付き合い程度の軽い気持ちでした。

プラナカン建築の特徴であるパステルカラーの建物の中は空調が効いて涼しく、綺麗に整備されています。入場料は12SGD

一階にはまず、プラナカンとは何か?という説明のコーナーがありました。

簡単に言うと華僑の貿易商人がその地の女性と一緒になり、生まれた子供、そのファミリーがプラナカンですかね。

プラナカンには建物や服装、家具など独自の文化があり、この博物館ではそれらを紹介しています。

館内の展示は英語なので、こうしてGoogleのカメラ翻訳を使って見学しました。

これって便利よねぇ。

プラナカンの方々の家族写真が飾られ、ボタンを押すとそれらひとつずつの情報が見られるようになっています。

◯◯ファミリーの結婚式、◯◯氏とその家族、とかそういう説明です。

2階に上がります。

2階には布が展示されていました。

バティックと呼ばれるものですかね。

バティックはろうけつ染めの布で、日本だと更紗と呼ばれるそうです。

どれも色使いや絵柄が素敵だわぁ

どちらも自分好み。

ショールとして使えそうな柄です。

母の付き合いで来たプラナカン博物館ですが、この布の辺りから段々と興味が湧いてきました。

館内の展示はかわいく、美しいもののオンパレードなのです。女子ならばみんな好きだと思う。

器のコーナー

プラナカンらしいピンク色の器がかわいいな。

ここで展示されているものはお土産品として売られているようなものよりもずっと上品で、どれも見るからに高級そうです。

ほら、綺麗でしょう?

インスタでブレイクした料理家のarikoさんがこんな感じの中華の器を持っていますね。それは親が嫁入り道具として揃えてくれたんだとか。

器は大事に使えば一生ものですし、高いものでも買って損はないですよね。

鳥の絵柄がかわいい。

重箱のようなものかしら?

これを持ってお花見に行きたくなる。

(*´ω`*)

お高そうな丼

この器でどんな麺をいただくのかも興味があります。

ラクサかな?(*・ω・)

こちらはプラナカンの女性のお召し物

めちゃかわいいー

(∩´∀`∩)

これらの服は晴れの日用なのかな?

色使いはカラフルで派手目なのに、どれも品がいいんですよね。センスが良い。

色柄の組み合わせ、刺繍の美しさに見入ってしまいます。

ビーズ刺繍のバッグなど、アクセサリーも素敵ですよ。

どこに行くにも大荷物の私と違い、どれもいい女御用達の小さなバッグばかり。実用品というよりも装飾品なんでしょうね。

ビーズのミュール

かわいいわぁ(∩´∀`∩)

ミッキーマウスとベティちゃんの図柄ですよ。

めちゃくちゃ手が込んでる!!

全てを撮影していませんが、服も靴もどれもが本当に可愛らしい。

こちらはまた雰囲気が異なります。

先ほどの物よりも現代風かしら?

これは唐子の刺繍ですね。

ベースが紺色で、この絵柄が映えます。

私のお気に入りがこれ

草むらから子猫が顔を出している絵柄です。

猫たちは前方にいる鳥を狙ってる。

猫の表情もかわいいですし、下のスカートの花柄もいい。オレンジとピンクの間のようなこの色が好み。

これは最近のもので、プラナカンのマスク

うちの母もコロナ禍でマスク作りにハマってましたが、プラナカンの方々もこうして手作りしていたのでしょうか。

プラナカンのお洋服コーナーはどれも美しくて、見ているだけで心が華やぎました。

ここで気が付いたのは、どの服も大変スマートなラインということ。プラナカンには私のような太いドラム缶体型の人はいないのかしら?どれも骨格からして華奢な人のサイズなんですよね。女優の黒木瞳さんのような体型?

来世はこういうタイトで繊細な服が似合う、折れそうに細くて声がかわいい女に生まれたいわ。

今世の私は骨太で甲高幅広足、ミュールなど絶対履けない、低ーい声のデブ女なのですから…

(ノ∀`)

来世こそ…と祈り、上階へ。

こちらにはプラナカンの刺繍作品が展示されていました。

パッと見ると織られた布のようなんですけどね

これ全部ビーズ刺繍なんですよ。

とてつもない手間のかかった品物です。

プラナカンは欧米などとの交易でビーズ等を入手していたと説明がありました。それを使い、手工業として刺繍作品を作っていたみたい。

刺繍はプラナカン女性の嗜みなのかしら?

展示されていた豪華な貴金属はいざという時現金に変えられるようにするためでもあったと説明がありましたし、これらは貿易の商品の一つだったのかな?

説明をちゃんと読めばよかった。

こちらもまたドイツ土産の定番「フェイラー」のタオルのような凝った絵柄です。

犬の毛の質感まで感じるこれがビーズ刺繍というのがすごすぎます。ふちのところまで柄になっていますよ。

図案をどうするのか、色分けはどうするのか、どのぐらいの時間をかけて作るのか。それらを考えるだけでクラクラしてしまう。

ここは大変見応えのある内容の博物館です。シンガポールに行かれる方にはぜひぜひお立ち寄りください。

母の付き合いのおかげで、いいものが見られました。たまには文化的な事も必要ですね。

博物館を出るとスコールが降った後でした。

マレーシア同様にこちらも夕方に雨が降るのかな?昨年来た時はそんなことなかった気がするけどなぁ。

雨はまだ少し降っていますが、次に向かいます。

“行ける時に行っとこう。はじめての母娘年越し海外旅KL&SIN 〈vol.15〉ラッフルズとプラナカン博物館” への2件の返信

  1. プラナカン博物館ため息が出ちゃいます。
    お母様趣味が良いですね
    私は手仕事が苦手ですけれど 
    繊細な更紗の意匠 美しい色合いの食器
    可愛い小物 華奢な貴婦人の脚にぴったりのミュール
    刺繍の素晴らしさ ビーズ詩集に至ってはもう絶句

    ガサツな女には遠い世界だけど、憧れますわぁ
     来世では華奢で儚げな人になりたい…
    女性は自宅で過ごす事が多かったでしょうから
    こんな手仕事をしながらみんなでお喋りしてたのかしら?
    なんて想像してしまいます。
    ご紹介ありがとうございました。

    1. someさん おはようございます。
      コメントありがとうございます(。゚ω゚)ノ

      プラナカン博物館はこの旅の思わぬヒットでしたよ!
      単なる付き合いで行って、建物外観を見てもピンと来なかったのが展示物を見て夢中になりました。どれもセンスよく、繊細で品がありますよね。

      男性が外で交易で稼ぎ、女性は家を守りながら刺繍で手工業をして支えるというかんじだったのかな?と想像しましたよ。

      ここの展示を見て、プラナカンの方々が「家」を大事にして守っているのが分かりましたよ。だから繁栄したのでしょうね。

      プラナカン=パステルカラーのかわいい建物や器というイメージだったのが、ここにきてその一歩奥を知れてよかったです。

      マレーシアにもプラナカンの文化があるので、こんどはそちらも見てみたいです。

      のっこ

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