夏の魚沼 ぬる湯とごはんで夏養生〈vol.4完〉連泊こそプチ湯治の醍醐味

2025年7月、海の日の連休に休養目的で出かけた栃尾又温泉自在館滞在の記録です。

どうぞよろしくお付き合いください。

(*・ω・)

栃尾又滞在2日目

朝風呂に入り、おいしい朝ごはんをお腹いっぱいに食べて幸福感に包まれました。

たくさん寝られるとか、美味しいものを好きなだけ食べられるとか。幸せって実はシンプルなものなんだなぁ。

ゆっくりとコーヒーを飲み、部屋に戻りました。

お風呂に行くにはまだちょっとお腹が苦しい。

腹ごなしに下着などを手洗いしました。

やることがない、何もしないと落ち着かないという方もいらっしゃるでしょう。

しかしながら、この宿の湯治の心得ではがんばらないことが推奨されています。

二日しかいないから全部のお風呂に入らなきゃ、持ってきた本を全部読まなきゃとか、欲深なタスクを自分に課してはあかんのです。

(||゚Д゚)

お風呂だって無理に一時間も長湯しなくていいし、何事も自分のペースで無理せずゆる〜っと力を抜いて過ごす。

たまにはそうしてゆるむのも大事なのよ。

これにあるようにエンドレスゴロゴロしましょ

お腹が落ち着くまでゴロゴロするべ。

畳の部屋ってゴロ寝しやすくていいなぁ。

刺しかけの刺し子をやろうかと持ってきて、結局面倒になってやらずじまい。

縫い物は目が疲れて肩もこります。ここでは内容の軽い本を読むぐらいがちょうどいいのかも。

こうして午前中は部屋でダラダラ過ごしました。この昼間の時間が連泊の醍醐味だと思います。慌ただしくなく、夕飯までダラーっと過ごせるって最高よ。

お昼前ごろに貸切湯の予約時間になりました。

ここはうけづの湯という露天風呂です。

ここのお風呂はこんな感じ

一人で入るのにちょうどいい大きさで、加温されています。洗い場はありません。

川の音を聞きながら入る露天風呂は気持ちいい。

ぬる湯もいいけど普通の温度の温泉もいい。

ハァ〜極楽じゃ。

(*´ω`*)

共同湯と違ってお湯が熱いので、ほどほどのところであがります。

部屋に戻ってまたゴロゴロ…

そういえばうけづの湯に行く手前に予約制のマシンジム部屋ができていて、どなたかが利用中でしたよ。旅先でも運動するなんて立派やなぁ。

怠け者の私はお昼ごはんです。

家から持参したカレーメシよ♪

(〃▽〃)

正午から13時まで食事処が営業していて、カレーやラーメンなどのお昼メニューを注文できます。私は朝ごはんをついつい食べすぎてしまうので、お昼は持参した食料で軽めに済ませます。

食堂以外に売店コーナーにはカップ麺やお菓子が少し販売されていますから、お昼ごはんはここでも調達可能です。

昼食後、お腹が落ち着いたら共同湯へ。

この日は女性がうえの湯でした。

※自在館のホームページよりお借りしました

うえの湯はこんな感じ

青いタイルのお風呂で、プールのような涼しげな見た目が夏にぴったり。

文庫本持参で一時間半ほど入りました。

湯上がりにロビーの書棚に立ち寄ります。

今度は漫画を読もうかな。

懐かしの「エースをねらえ!」があるよ。

「聖⭐︎おにいさん」が気になるー

巻数が結構あるから帰るまでに読み切れるかなぁ

これを読み始めたらがんばってしまいそう。

(;^ω^)

ちいかわもあるし、私の好きな「モグモグ食べ歩きくま」と「ねこくま、めしくま」もあるわ♪

ナガノさんの作品は絵柄に癒されますね。

自業自得な後悔の多い人生を歩み、いろんなことに悩めるわたくし。

「ニャンでもやればできる」というタイトルと猫の表紙に惹かれて手に取ると、その著者名に驚愕。

この方ってよく電車の扉に広告貼ってある強運の本の人ですよね??

(||゚Д゚)

悩める人生をニャンとかしたいけど、とりあえず今日はこれ読むわ。

友人がおもしろいと言っていた「かくかくしかじか」です。東村アキコさんの自伝的漫画で、漫画家に憧れて美大を目指した高校時代からのおはなし。

美大受験のために通った絵画教室のキャラの強い先生との思い出を軸に描かれています。絵が綺麗で読みやすく、おもしろかった。

漫画が映画化されて、その公開前に主演の永野芽郁ちゃんの例の件でかくかくしかじかあったんだよね…

ネットによると、漫画の作者の方も過去にかくかくしかじかあったらしいですね。

(;^ω^)

とはいえ、それで生まれたお子さんの育児漫画「ママはテンパリスト」が東村アキコさんのヒット作になったそうですから。

終わりよければすべてよしなのかも。

東村アキコ著「ママはテンパリスト」より

かくかくしかじか読了後にこちらを読みました。

個人的にはこっちの方がおもしろかった。お子さんのごっちゃんがかわいくて笑えます。子供っておもしろいんだねぇ

かくしかを読むと胸にしまった過去の苦い後悔を思い出します。誰でもひとつふたつそういうものを持っていますよね。どちらもいい漫画です。

恩を知る人は敬うべし

漫画を読んだ後に見るとなんか沁みる…

そんなこんなで今日も夕飯の時間です。

夕食はカウンターの席でした。

一人なのでカウンターでも全然問題ありません。

前日は自分的にちょっと淡白なメニューでしたが、この日は全部が好物でした。

ひき肉と野菜のプルコギ風、ゴーヤとツナのサラダ、野菜と鶏肉のココナッツミルク煮、鯵のムニエルサルサ風が四菜のおかずで、それに漬物とエンドウとたまごの炒め物が付いています。

せっかくなので白飯以外も食べてみようと思い、この晩は雑穀米にしました。汁物はくじら汁です。

この日はアジアンテイストのメニューですね。

前日と違い、内容が濃くてボリュミー

鶏肉のココナッツ煮は辛くないグリーンカレーの味で美味しい。ゴーヤのサラダは薄切りのゴーヤをツナと合わせていて食べやすく、プルコギ風はご飯が進む味です。

新鮮なのはサルサソースを乗せた鯵のムニエルで、トマトときゅうり、玉ねぎを使ったサルサソースが夏らしい。家で真似したい一品です。

これは汁物のくじら汁です。

新潟では魚売場に塩くじらというのが並んでいて、それを使ったもの。この小さな切り身がくじらです。

汁物に使うというのは昔魚売場でバイトしていた時にパートのおばさんに教えてもらいましたが、実家ではくじらを汁を食べないので、この日初めて食べました。

根菜がたっぷり入ったけんちん汁に塩くじらが入っている感じ?くじらの脂がコクを出し、臭みはなくて美味しかったです。

〆のデザートは牛乳寒天とオレンジ

牛乳寒天なんて懐かしい。

祖母が正月によく作っていましたよ。これと水羊羹は来客用の甘味でした。

牛乳寒天は優しい甘さで美味しく、中に缶詰のみかんが入っています。

缶詰のみかんというのも懐かしい。

この日のごはんは全部が自分好みで大満足でした。ごちそうさまでした。

(*´ω`*)

夕食後は部屋で漫画読書の続きをし、寝る前に「うさぎの湯」で軽く温まって寝ました。

この日は欲張って3ヶ所の貸切湯に行って、共同湯にも行きました。いずれも身体に無理のない長さで入っています。

日に数回お風呂に入ると身体が冷えず、お腹の辺りがぽかぽかしますね。そうして温まるのでよく寝られます。

翌朝

あっという間に帰る日になってしまいました。

(´;ω;`)

この日も朝はたぬきの湯に行き、髪を洗って目を覚まします。そして身支度を整えて朝食へ。

ロビーできゅうりやナスなどの野菜が売られていました。近所の方が趣味で作る野菜を安く販売しているみたい。

食後に丸茄子を買おうと思い、食事を終えて再び見たらほぼ売り切れでした。残念。

この日の朝食時は景色の見える席で、メニューはこんな感じ。

野菜サラダ、小松菜と高野豆腐の煮浸し、根菜のきんぴら、漬物、鯵の干物、卵焼き、ラジウム納豆、ヨーグルト、アセロラジュース

やっぱりここの朝ごはんは美味しい。

これをゆっくり食べている時間が幸せです。

この日も前日同様に白飯を二杯食べました。

宿のチェックアウトは11時で、がんばれば朝食後にもう一回お風呂に行かれます。

しかしお風呂はもう十分満足したので、ロビーでコーヒーをいただいたあとは部屋でゆっくり過ごしました。

書棚で見つけた光浦靖子さんの本を読んでみたらなかなかおもしろくて、このあとKindle版を購入しました。

チェックアウトは11時で、浦佐までの送迎バスが出るのは11時半です。

11時に帳場へ会計に行くと、もう少しお部屋を使っていても構いませんよとおっしゃってくれました。

その気遣いが嬉しい。

次くる時はそうさせていただきますね。

帰りの送迎バスは途中にある道の駅に立ち寄ります。ここは道の駅ゆのたにいうところです。

20分ほどお買い物タイムがあり、お土産を探すことができます。

道の駅の外のテントにはスイカがいっぱい。

八色スイカというブランドスイカです。

丸のままではなくカットスイカもあり。

美味しそう❤️(*´ω`*)

スイカスキーゆえ買って帰りたいですが、汁漏れ不可避のため断念。

黄色いスイカって久々に見た!

前回来た時、この道の駅でおにぎりが販売されていて、今回はそれを買って帰るつもりでした。

しかしそのコーナーは無くなり、ジェラートコーナーになっていました。

(。´Д⊂)

おにぎりは諦めてお土産コーナーを物色していたら手ぬぐいを発見。

これは新潟の景色などを図柄にした手ぬぐいみたいです。

こういうものがあるんだねぇ。

少しだけ買い物をしてバスに戻り、田んぼの景色を眺めながら駅へ。

新幹線に乗って東京に戻りました。

観光をせず、ただ温泉と食事を楽しんで心身を休めるプチ湯治は暑い夏や疲れが溜まった時にとてもいいです。旅気分と休養を両方満たせるところがいいですよ。

夏の疲れが溜まった方や日常と離れて疲れを癒したい方、プチ湯治をぜひお試しください。可能であれば2泊よりも3泊ぐらいするのがいいと思うので、次はぜひそうしたいです。

過去の旅行記と大差ない旅行記をここまでご覧いただき、どうもありがとうございました。

次は3月の台湾旅の予定なので、よかったらそちらもご覧下さい。

(*・ω・)

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