秋の神戸で女子の集い’24 〈vol.3〉セレブの住まう街をぶらぶら②ヨドコウ迎賓館

2024年10月に行った神戸旅の続きです。

よろしくお付き合いください。

(*・ω・)

神戸滞在二日目はまず、朝食を食べに芦屋へ。「ビゴの店」系列のサンドイッチの店に行き、そのあとは芦屋神社に立ち寄りました。

芦屋に来たのはパンが目的ではありません。

パンだけが目的ならば三宮周辺にいくつもお店がありますからね。

(;^ω^)

今回の神戸旅で行きたいメインの場所があり、それを軸にコースを決めたのです。

芦屋神社から10分弱歩き、メインの目的地に到着しました。

ここは「ヨドコウ迎賓館」というところです。

ヨドコウ迎賓館は有名な建築家であるフランク・ロイド・ライト設計の建物で、私はそれを見たくて足を運びました。

ライトの設計で一番有名なのは↑の写真中央の「落水荘」ではないでしょうか。

学生の頃に美術の教科書で見て、私はこの建物の美しさに惹かれました。川の上というロケーションもすごいですし、建物も美しい。

日本でも帝国ホテルなどの設計をしたそうですが、完全な形で残っているのはここヨドコウ迎賓館だけだそう。

食べてぶらぶらしてばかりいる豚の私は美しいものを見るのが好き。

夢みがちだからか、お屋敷の見物が特に好きなのです。洋館が好きなの。

外観を見るだけだと古びた洋館のようですが、中はどんな感じなのかしら。ドキドキ…

入口はこんな感じ。

左側の扉が見学受付です。

水盤には金魚が泳ぎ、それが和の雰囲気を醸し出しています。

玄関まわりは大谷石を多用しているそう。

入館料は500円だったかな。

受付を済ませ、靴を脱いでスリッパに履き替えて中に入ります。

外国人の見学客も多く、受付のおばさまは流暢な英語で対応していました。芦屋ってすごいね。

階段の時点でもう素敵です。

階段を上がるとこちらの部屋です。

奥行があるため、部屋の全景をうまく撮れません。

この部屋はお客が集まるロビーのような部屋で、六角形のテーブル、椅子の形が印象的です。

天井の方に小さな窓がたくさん並び、それはデザインでもあり、風通しと採光のためでもあるそう。

風が抜けて涼しく過ごせるように設計されていると資料に書いてありました。

反対側から撮影

入口側に暖炉があります。

暖炉のまわりも大谷石ですね。

壁際の棚も実用的で、かつ美しい。

建物全体がそういう感じでしたよ。

すべて品のよい美しさなのです。

窓の外の景色が絵画のようになっています。

この部屋を見るだけでも足を運ぶ価値があると思う。

建物の全景の模型

山の傾斜に沿って建てられています。

昔は下に池があったそうです。

それを含めるとかなりの敷地ですね。

この建物は元々灘の造り酒屋の山邑家の別邸として建てられたとのこと。ものすごい財力があったんですねぇ。

ライトが帰国後はそのお弟子さんが引き継ぎ、この建物を完成させたそう。

建物は所有者が何度か変わり、淀川製鋼所が社長邸として購入したのだそうです。

それでヨドコウという名前なのですね。

窓枠のデザインと同じ模様が建物の随所で使われています。この窓は木だと思いますが、銅を使っているものはそれが緑青となることも考えられているんですって。

木の茶色と緑がこの建物のベースカラーです。

それはこの周辺の景観と溶け込むような色で、よく考えられているなと思いました。

完成してから100年が経っているのか。

改修工事と保全のおかげで今もこうして見学できることがうれしい。維持するというのはとても大変なことですから。

よく書いていますが、美しいものというのは不変なんですよね。

いつの時代の人が見ても美しい。

そしてどの国の人が見ても美しいのではないかな。美しさには言葉がいらない。

こちらは書斎のようなお部屋

もちろんこの椅子も設計されたものです。

試しに座ることができます。

素敵な照明です。

北欧ぽくもあり、和風でもあるような?

もちろんこの照明もライトの設計です。

建物だけでなく、家具も含めてトータルに設計しているというのがすごいなぁ。

だからデザインや色に統一性があって美しいのですね。何かを足さなくても使えるようになっている。

※Yahoo! JAPANで検索しました

なお、この照明は購入できるようですよ。

素敵なおうちにお住まいの方はぜひ。

(*・ω・)

書斎の上に小部屋があり、それは少し高くなっています。

女性が家事をしながら、子供の様子を見たりできるようになっているんですって。

建物は美しいだけでなく、機能面でもよく考えられています。

例えば流しは下にガラス棒が敷かれ、水はねや音を抑えるようになっています。

こちらは炊事場

この建物はいわゆるオール電化で、給湯器などもガスではなくて電気の湯沸器だったそう。

100年前にすでにオール電化住宅があったということに驚きました。先をいってますね。

近くの私鉄(阪急かな?)と提携して電気を引いていたそうです。

自然光が入り、使いやすそう。

小間使いの部屋もありました。

この建物でならば小間使いとして奉公したい。

お手付きにされて孕んだりしたら…と妄想が膨らみました。

(〃▽〃)

上階の洋室

こちらはまた少し雰囲気が違いますね。

こちらにも暖炉があります。

先ほどの広い部屋が客間で、こちらは家族のリビングルームなのかしら?

この部屋にも家事や書斎として使えるスペースがあります。

ここいいなぁ

この部屋にも小窓があります。

このデザイン素敵ねぇ。

一番上の階にはテラスがあり、外に出ることが出来ます。

サンダルや傘も用意されていますよ。

せっかくなので外に出てみました。

雨はほとんど止んだみたい。

高台にあるから眺めがいいです。

遠くに海が見えて、空が広い。

背面は山で、緑が多い。

お金持ちが高台に住む理由が分かりますね。

テラスからの眺望

テラスで景色を眺め、この家の住人になったつもりの気分だけ味わいました。

芦屋神社で引き寄せの鈴を買うべきだったか…

この建物の説明動画を見られる部屋もあります。

これを見るとより一層建築意匠の意図やこだわりが分かりますから、必ず見るのがおすすめ。

テレビ東京の「美の巨人たち」という番組で紹介されたこともあるそう。

ナビゲーターはアラフィフでも美が衰えない内田有紀さんで、彼女が訪れた時の写真がありました。建物のカラーと合わせた緑のワンピースがお綺麗だわ。

ショートカットでボーイッシュな頃も可愛かったけれど、今も変わらず美しい。今一緒にいるパートナーが柏原崇さんってのがまたすごいよね。

二人とも私が高校生ぐらいの頃は美男美女で人気でしたよ。カッシーはめちゃかっこよかった。

美しいものに触れる

それだけで心が豊かになります。

池波正太郎さんの食エッセイの中に「美味しいものを知らないと美味しいものを作れない」というような文があります。

家でうまいものを食べたかったら、妻に美味しいものを食べさせに連れて行くのがいいと。人は自分の知らないことをできないからです。知ることでそれができるようになる。

池波先生の言葉は本当にその通りだなと思います。そしてそれは食に限りませんよね。

時々でも美しいものに触れることで、それを知ることで審美眼やセンスが養われると思う。

私は知的好奇心が少ないですけど、時々こうして美しいものに触れるように意識しております。

美しさ、魅力というのは見た目だけじゃない。

心の豊かさも美しさにつながるのよ。

ヨドコウ迎賓館は期待以上に素敵な建物でした。

神戸に遊びに来る方は芦屋まで一足伸ばして、ぜひお立ち寄りください。おすすめです。

側溝の蓋も建物とデザインを揃えているみたい

心を満たしたところで、再び物欲、食欲な活動に戻ります。せっかくの神戸ですから…

(;^ω^)

旅行記は続きますので、よかったらご覧くださいませ。

(*・ω・)

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