20年越しの憧れ。中国成都でパンダまみれのGW 〈vol.13〉DAY4 成都のパンダ基地①

パンダ好きとして長年憧れていた、中国四川省成都のパンダ基地3つをめぐるツアーに参加した旅行記の続きです。

なるべく読みやすい長さで、場所ごとに読めるように書くつもりですが、成都への長年の憧れとパンダ愛が深すぎて長くなってしまう可能性があります。サラッと読み流して下さい。

シャンシャンに会いに行きたくて同様のツアーの参加を検討しているという方など、どこかの誰かの何かの参考になったら嬉しいです。

この記事ではツアー4日目、成都のパンダ基地のことを書いています。今回のツアーでまわった三つのパンダ基地の中で一番街に近く、とても広いこの基地には和歌山のアドベンチャーワールドから帰国した「浜家」のメンバーが暮らしております。

ここも写真が多いためいくつかに分けて書きます。よろしくお付き合いください。

(*・ω・)

今回の旅のメインであるシャンシャンが暮らす雅安のパンダ基地を見学した翌日。

この日もまた旅の重要ポイントである、成都市内のパンダ基地見学となります。

一日一ヶ所パンダ基地をまわる、パンダ好きにとってはいいコースです。それぞれの基地の個性が楽しめておもしろかったですよ。

この日の朝はホテルを朝7時に出発でした。

成都市内のパンダ基地なので宿からも遠くないはずなのですが、この時間に出るのは連休の渋滞と基地の混雑を懸念してのことです。

ホテルの朝食会場は朝6時半オープンで、食べ終えてすぐの7時出発は自分的にちょっときつい。食事を終えた後で歯磨きしたり色々したいじゃないですか。

それでこの日はホテルの朝ごはんをパスし、部屋で前日いただいたパンダ型ケーキや日本から持参したインスタントスープなどを食べました。

このホテルの朝ごはんは悪くないし、朝食会場へ行けるのはこの日が最後なので残念ですけどね。そんなに慌てて食べられないのよ…

(。´Д⊂)

パンダの顔と身体付きのケーキを食べるのは案外デリケートな自分にはサイコ感がありました。やってはいけないことをしているような気分に。

でもしゃーないのよ…

味は美味しかったですw

7時に全員集合し、バスに乗って出発です。

この日も雨。

思えば、毎日雨だったなぁ。

渋滞の中、車窓の景色を眺めました。

これはマンションの建設現場ですかね。

私は建設業の端くれゆえ、中国の工事現場が気になりました。

10年ぐらい前に同じ現場で働いていた方が上海で働いたことがあるそうで、その方からいろんな話を聞いたことがあります。

工事のスピードが日本ではあり得ないぐらいに早いとか、高所から転落した人がいて事故になってもそれを隅に「片付け」て、工事は止まらずそのまま続行するとか…

(;・ω・)

それらは昔の話ですし、今はどうか分かりませんけども。そのぐらいの勢いがあったそうです。

中国といえば、不動産業界の巨額負債問題も気になるところです。

成都にも「恒大集団」のビルがありましたが、実際にはどうなんでしょうね?

マンション等工事現場も現在進行形で多いっぽいけど。ここは都心部だから需要あるのかな。

なんだか不安を覚える形のビル

真ん中は空中庭園なのかな?

四川も地震が多いはずだけど、これで大丈夫なのかしらね。香港辺りならばともかく、中国の耐震基準ってどんな感じなのかな。

不安になるビルの隣はBMWとMINI

中国は経済が悪いとか聞きますが、街にはありとあらゆる高級外車のディーラーがありましたし、それらの車がたくさん走ってましたよ。

とはいえガイドさんによると大学を出た後の就職がかなり難しいそうなので、今は景気があまり良くないのかな?

日本同様に少子化問題もかなり深刻で、昔は一人っ子政策があったのが今は三人でも四人でもOKとのこと。ただしそんなに産む人がいないのが大きな問題みたいです。

車つながりのプチ情報。

中国では青いナンバーの車はガソリン車、緑のナンバーが電気自動車だそうです。

黄色ナンバーのバスはどっちかな?と考えたところ、上に書かれたナンバーが青色なのでガソリン車なのでしょう。

渋滞の中、そういうものや道端のパンダの絵を眺めていました。

これもなかなかいい感じだね。

分かりづらい写真ですが、これは中国の高速鉄道の写真です。いわゆる新幹線ですね。

個人で成都に来られる場合、成都から雅安までは高速鉄道で移動するのが早いみたい。雅安の駅からタクシーに乗り、碧峰峡に向かうのがいいそうですよ。

ガイドさんによると高速鉄道は将来的にチベットのラサまで延伸予定とのこと。この辺りでは夏休みに自転車でラサまで行く旅をする大学生が結構いて、彼らはテント泊で旅するんだって。

チベットのことはデリケートな問題なのでわたしのようなおバカは深く触れられませんけど、そのぐらいにここはチベットとも近いようです。

近いの基準が日本とは違いそうですけども。

小一時間バスに乗り、パンダ基地まであともう少し。

この日見学するパンダ基地は成都市内にあり、行きやすい場所のため連休の観光客が多いそう。

そしてここには中国一の人気パンダがおり、普段からその子目当ての客が殺到しているとのこと。

基地の駐車場は開園前にも関わらず大混雑で、中国のパンダブームのすごさを感じましたよ。

バスを降り、入場ゲートに向かいます。

ここもやはり、駐車場のあたりからパンダグッズの出店が並んでいました。

出店がなかったのは雅安だけですね。あそこは保護区のため、基地のまわりには店を出せないのでしょう。

上の写真を拡大したもの。

ぬいぐるみであっても、パンダのうしろ姿はかわいい。

(*´ω`*)

しかしここでもやはり、しっぽが黒の「間違いパンダ」が混ざってますな…

熊猫主題浪漫的体験館と読むのかな?

PANDA SPACE TIME PAVILION を通って入場します。ここはわりと近年に出来たんだって。

建物の中はこんな感じ

飲食店やお土産屋さん、パンダの郵便局等があります。郵便局はのちほどご紹介しますね。

お土産よりもこれが気になる〜

美味しそう♪

(*´ω`*)

今回の旅のあいだは連日中華料理でした。

台湾でバカみたいな食べ歩きをしていた(昔はね…)私は何ら全く問題なく、いろんな料理を食べられて楽しかったですが、ツアー内には中華疲れをしていた方もいました。

中華は野菜料理も多いとはいえ、どうしても脂ものがほとんどですからね。胃の弱い方や油に弱い方には中々しんどいようです。

ガイドさんがそういう方のために具なしの饅頭やあっさりした麺を用意してくれていましたが、ツアーでも個人旅でも何かしらの日本の食べ物を少し持参するのがいいと思います。

ちなみに私は台湾で脂疲れした時にインスタント味噌汁を飲みます。これだけでも少し胃が楽になりますよ。インスタント粥や味噌汁があると安心です。

(*・ω・)

こうして見ると、パンダのイラストってアレンジ幅が広いよね。

アメコミ的パンダから、ゆるい絵まで対応できるパンダって素敵やん。

ここで用を済ませ、いよいよ中に入ります。

このイッてる目付きのパンダが好♪

入場ゲートは大混雑でした。

駐車場の混雑具合といい、ほんとにディズニーランド並みですな。

個人で来られる場合、あらかじめ電子チケットを購入しないといけないそうです。この施設内も事前予約、購入の建物がいくつかありますのでご注意ください。

チケットとパスポートを見せて入場します。

おお、これは人さまの旅行記で長年見続けた金のパンダ像だわ!!

成都大熊猫繁殖研究基地についにきたわ〜

(∩´∀`∩)

金の熊猫像から中に進みます。

入ってすぐに感じたのは、これはとても広そうだということ。

実際に、近年増築された新エリアを含めて東京ドーム65個分ぐらいの広さがあるんだって。とんでもない広さです。

これが成都大熊猫繁殖研究基地の地図

見切れている右下から入場しました。

真ん中辺りの「熊猫会客庁」から上が増築されたエリアだと思います。つまり、まるまる一つ分ぐらい増えたってコト?!

(||゚Д゚)

前日にガイドさんより「明日は軽く一万歩超えますよ」と予告されましたけど、この地図を見てそうでしょうね…と納得しました。

混雑と広さで迷う恐れがあるので、もしはぐれた場合は正午に入口の門に来るよう言われました。実際に過去のツアーで迷子になった方がいたそうな。

この竹林

人さまの旅行記で幾度見たことか!!

ここなのねー(。´Д⊂)

いちいち感動しました。

そのぐらいに憧れていたんですよ。人さまの旅行記を読みすぎて、実際に行ったことがあるような感覚に陥りましたもん。

べトナムのメコン川クルーズとか、ある程度パターン化されたツアーの旅行記はそうなりがちなのよね。

(;^ω^)

先ほど書いたように、ここのパンダ基地には中国一の人気を誇るスターパンダの「和花」がいます。

この子が近年の中国のパンダブームの発端なのかな?SNSでも大人気です。

平日でも和花を見るための列は二時間待ちが当たり前で、開園前から多くの方が並ぶそう。この日は中国の大型連休中ゆえ、その混雑がいつも以上になるので我々は「和花は見られません」とガイドさんに宣言されています。

たった三時間の滞在ですからね…

(´;ω;`)

噂通りに和花ちゃんの観覧列は凄まじかったです。

中国一の人気パンダ 和花ちゃん

和花ちゃんとはこの子のことです。

普通のパンダよりもずんぐりとし、おにぎりのような形が特徴的な女の子です。

生まれた時から足の関節に障がいがあるそうで動きがゆっくりしており、成長も遅くて木登りも下手くそだそう。

同期パンダに餌を取られても怒ったりせず、おっとりしている様子に中国人民は惚れたようです。

和花ちゃんがバズったことで四川省やこの基地を訪れる人が増えて、大パンダブームが到来したそうな。それまでパンダは珍しくもなく、大して人気がなかったらしいですよ。

(;^ω^)

我々はガイドさんに連れられて回ります。

子供のパンダがいる太陽産房、月亮産房と順次見ていく予定。

太陽産房エリアはものすごい混雑でした。

人人人でパンダどころじゃない。

ガイドさんを見失わないように必死でした。

鯉のぼりの旗が我々のツアーガイドさんです。

パンダを見ようにも人で人で見えません。

今回行った三ヶ所の基地で、ここが一番混雑がすごかったです。街中に近く、アクセスしやすいからかな?

マナー云々より、単純に人が多すぎて見えないのですよ。

ようやくパンダが見えた。

わかりますかね?

(;^ω^)

太陽も月もどちらも混雑が凄まじく、思うようにパンダは見えませんでした。モヤモヤしたまま旧エリア見学が終了。

こちらの基地もパンダのお庭は広いので、奥の方にいると豆粒のようなんですよね。人が多く、パンダが木の陰に隠れていたら撮影すらできない。涙

昨日の雅安基地は田舎で鄙びていたけど、あれはまだ見やすかったんだね…とツアーメンバーで語らいました。

写真はパンダ基地の自販機です。

中国はデジタル化が進んでおり、飲み物やアイスの自販機もタッチパネル式、QRコード決済のが多かったですよ。

ITに弱い私みたいな日本人には、飲み物を買うのすら難易度高そう。

普通の売店もありますし、現金も使えますけどね。主力はこっちなのよね。

長年の憧れ、成都のパンダ基地は思うようにパンダが見られない。この写真もピントが合ってない。

このまま終わってしまうのか?と不安なスタートととなりました。

つづく

“20年越しの憧れ。中国成都でパンダまみれのGW 〈vol.13〉DAY4 成都のパンダ基地①” への4件の返信

  1. 和香ちゃん・・めっっちゃかわいいですね
    これは人気あるのわかるなぁーー

    しかしすごい人で・・この間行った幕張のアリーナライブがそんな感じで前の人の首の間から覗くかんじでした涙

    1. ぴこさん こんにちは
      コメントありがとうございます
      (*・ω・)

      和花ちゃんのフォルム、漫画チックでかわいらしいですよね。首がなくて丸っこく、ちんまり座る姿がかわいい。
      (*´ω`*)

      本物の和花ちゃんを見るには平日でも朝イチで行って、二時間は待つそうなのですよ。並んでも起きているとも限らず、広い奥にいたら見えないのに毎日すごい数の人が来てるんですって。

      アリーナだと段差がない分ステージが見えづらいですよね。背の高い人や動きの激しい人が前にいたらもう何も見えない…
      (ノ∀`)

      ここの基地も人の隙間を抜け、木の陰に隠れたパンダを探す感じでしたし、非常にもどかしかったですよ。

      田舎の山奥、古びた質素な施設だけど、シャンシャンは見やすくてありがたかったなぁ

      のっこ

  2. パンダ基地でもいろいろなんですね
    人と人の合間から探すのはハードル高そう
    そして和花ちゃん ほんとに可愛い
    コロコロっとしてて穏やかな子
    自然の中では生き残れそうもない
    頼りなさも 魅力なのかな?

    1. someさん こんばんは(。゚ω゚)ノ
      コメントありがとうございます。

      パンダ基地はそれぞれに個性がありましたよ。成都のが一番アミューズメント的でした。飲食店やお店も充実しており、一日中楽しめます。

      だからこんな風に観光客が押し寄せていて、パンダ見物にはちょっと落ち着かないんですよねぇ
      (;^ω^)

      和花ちゃんはその姿形もかわいい上、動きのゆっくり感がいいのですよ。我先にとおやつを奪い合うようなことはせず、横取りされても気にする様子もない大らかさに中国人民や私の心に刺さりました。

      飼育パンダは至れり尽くせりな環境で暮らしてますから、野生に戻すのはうまくいかないそうですが、和花ちゃんは絶対無理でしょうね…

      この子は稼ぎ頭の箱入り娘として、成都基地でのんびり暮らすんじゃないかなぁ

      のっこ

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