行ける時に行っとこう。はじめての母娘年越し海外旅KL&SIN 〈vol.6〉まずは青から

年末年始に行った母親との年越し旅の続きです。

読んでくださる方が疲れぬよう、小分けにしてちんたらと書いております。この記事では旅行二日目のことを書いています。ノロマな亀の歩みですがよろしくお付き合いください。

(*・ω・)

飲茶を食べ、ツインタワーを見物して買い物した後は再び観光です。

スリアKLCCからGrabに乗り、ちょっと郊外まで向かいます。

いいお天気です。

これから行く観光スポットはこの青空がよく似合う場所で、それにふさわしいお天気だわ。

「お前と出掛けるとどこに行く時も雨が降る」と母から雨女認定されている私ですが、今回はバッチリよ。晴れ女に体質改善されたんじゃないかしら♪

(*´ω`*)

車窓の景色を眺めて、GACKT様はどの辺にお住まいなのかなと想像しました。たしかKLのプール付大豪邸にお住まいですよね?

GACKT様の私生活や金の流れは知らんけど、年末に見た翔んで埼玉2はおもしろかったです。愛之助&紀香様が反則過ぎましたわ。

40〜50分ほど車に乗り、目的地に到着しました。

ここはブルーモスクと呼ばれるモスクです。

正式名称はスルタン・サラフディン・アブドゥル・アジズ・モスクで、青と白を基調としたその外観からブルーモスクと呼ばれています。

私はイスラムのモスク見物が好きで、東京の代々木上原にある東京ジャーミイへ時々行きます。マレーシアはイスラム教徒の多い国でモスクも多いため、今回は主要なモスクを見物しようと決めていました。

初めて訪れる国はまず観光もしっかり楽しみ、二回目以降の訪問から食や買い物でゆっくり楽しむのが私の旅のやり方です。

Grabの車を降りた場所は裏手の方だったようで、建物の一階をぐるっと回ってこちらの見学受付までやってきました。

このブルーモスクは好き勝手に見学する事ができません。ガイドツアーで回るシステムになっています。

受付のお姉さんに「10ミニッツ」と言われてここで待ちました。

10分待てと言われましたが、実際には20〜30分ぐらいは待ったような?

待っている間に続々と見学客がやってきて、そのほとんどは日本人でした。日本人以外は中華系の方と韓国人かな。西洋人はいませんでした。

ブルーモスクは日本人に大人気ということが分かりました。

(;^ω^)

皆お姉さんに「10ミニッツ」と言われておとなしく待っています。前の回のツアー客が戻ってきたのでそろそろかな?とそわそわするも、なかなか始まらない…

(´Д`A;)

私たちよりも先に待っていた方も多く、待ちくたびれてうんざりしかけた時にようやく案内されました。

まずはモスクに入るための身支度を整えます。肌や髪が見えぬようにローブを着用しました。女性だけでなく、男性も短パンの方などはこれを着せられますよ。

ローブのレンタルは無料なんですけど、誰かが着た後のをそのまま使いまわしているので人のニオイがします。そして暑いお国柄ゆえうっすら湿っているような…

潔癖症の方だとその辺が絶対気になると思うので、それが嫌な方はストールを持参し、長袖長ズボンで行くのがいいと思います。涼しさを取るか、清潔さを取るかが悩ましいですが。

長袖ならばインドの男性が着ているクルタと呼ばれる薄手のパジャマのような服とかが良さそう。日差しが強くて暑い国は肌を隠す方が涼しいと聞いたことがありますし、あの服は寝巻きや部屋着に良さげで自分もちょっと欲しいです。

ガイドツアーはおよそ一時間あり、その間はトイレに行かれません。ガイドさんにそう説明されて先に用を済ませました。

詳しい作法は割愛しますが、ムスリムの方は礼拝前に身を清めねばならず、こちらで顔や手足を洗うんだそう。このお清めだけでもかなりの手間みたいですよ。

手前がそれ用のスペースで、奥の方にトイレがありました。信者しか入れない場所もあるので案内板をよく見てご注意くださいね。

全員揃ったところでツアー開始。

この回の参加者はほぼほぼ日本人ですが、ボランティアガイドさんの説明は英語です。

悲しいことに私は英語があまり分かりませんけども、少しでも理解できるようにがんばります。

(`・ω・)ゞ

ぞろぞろと連れ立って出発です。

靴は下駄箱に脱いでいきます。裸足か、靴下着用でスリッパなどはありません。

一階でイスラム教の歴史やこのモスクの設立年などの説明を聞き、階段を上がって礼拝堂のある二階へ。

あら、到着時は青空だったのに急に空が暗く曇ってきましたよ。

(;・ω・)

遠くで雷が落ちる音が聞こえて空がピカっと光っていました。夕立かしら?

大粒の雨が降り出すなか、ツアーは続きます。

ドーム状の建物が礼拝堂です。

写真ではそのスケール感がうまく伝わりませんがとても大きいです。

礼拝堂のまわりはこのような回廊になっています。

特別な日の礼拝で礼拝堂に人が入りきらない時はこの回廊も使い、何千人もが一度にお参りできるようになっているとか。

ガイドさんは楽しい方で、映える写真の撮り方なども教えてくれました。

これは教えられたやり方で撮りました。△に尖ったガラスのトップライトが綺麗に撮れましたよ。(∩´∀`∩)

そして礼拝堂の中へ

あのドームの中はこのようになっています。

ドーム部分の内部も青色なのかなと想像していましたが、中は木も使われているのですね。青一色ではないんだなぁ。色使いがタイのワットパクナムに似てるかも。

信者の方が前方でお祈りしており、見学者は仕切よりも前に行くことは出来ません。

この方が私たちの回のガイドさんです。

おそらく参加者の大半は私と同じように英語をほぼ理解していないはずですが、それでも言葉の分からない日本人を相手に丁寧にたくさんのことを説明してくださいました。

ジョークを混ぜ、ユーモラスに話す楽しい方でしたよ。

イスラム教徒でなくとも、この美しい祈りの空間は心が落ち着きます。

そしてどこを撮っても絵になります。

綺麗なモスクは映え系なんだけど、映え〜な写真をいっぱい撮る気持ちにはならないんだよな…

ここはあくまでも祈りの場ですもんね。

と言いつつも、記録したいものは撮影しました。

この色使いやデザインが素敵だなぁ。

刺し子の色使いの参考になります。

モノトーンな部分も美しい。

白と黒、光と影。その中間もまた美しい。

自分の目で見た景色をそのまま残したい。

なかなか思うようには撮れないのがもどかしいです。

二階の見学を終えて、再び下に降りました。

こういう建物の中にエスカレーターがあるのがちょっと意外だったかも。ここだけ現代的なのね。

(;^ω^)

つまりそのぐらいの大きな規模ということですよね。

下階ではイスラム教徒の義務などについての説明を受けました。

毎年年収の何%かを寄付するザカートという義務があるのだそうです。イスラム教徒としての税金のようなそれは、生活に困窮した方などに配られるのだそう。相互扶助システムなのです。

無知な私はイスラム教にそんな制度があることをここで初めて知りましたよ。モスクの一階にはその事務所があり、子供向けの学びの部屋もありました。モスクは祈りの場であり、集会所のようなものでもあるのかな?

そして最後はこちらの部屋を見学しました。ここはイスラム教徒の結婚式を行う部屋だそうです。

新郎、新婦とその親がこのテーブルで結婚の条件を確認しあい、双方が合意したら結婚が成立するんですって。例えば車と家を用意しろと言われたらそれを用意するとか、日本の結婚の結納金のようなものがあるそうな。

金銭的なこと以外も大事なことは結婚前にきちんと確認しておかないとですよね。これに関してはお前が言うなって感じだけどw

(;^ω^)

カップルが成立すると奥の「新婚さんいらっしゃい」的なソファで記念撮影をするそうです。見学者の中で記念撮影したい人は座って撮影していました。記念撮影はカップルでなくともOKで、ご家族で撮っている方もいました。

新婚さんコーナーでは撮影しなかったけど、せっかくなので見学用のローブ姿で記念撮影しました。

認めたくないけど年々母に似てきて、微妙な気持ちになります。昔は父の方に似ていた気がするだけどなぁ。DNAって不思議よね。

二人とも香港旅行の頃よりもだいぶ歳をとりました。年齢とともに重力に逆らえず頬が弛むし、横にも広がります。

ブルーモスクはKL中心部から30キロほど離れていてやや距離があります。市街地から離れるものの、帰りのGrabも難なく拾えましたよ。運賃は片道1200円程度(約35RM)でした。乗車距離を考えるととても安いです。

ちなみにモスクの見学は無料で、それにも関わらずツアーの最初と最後にボトル入りのミネラルウォーターをいただけました。イスラム教は信者以外の方も受け入れてオープンなのですとガイドさんが説明してたけど、本当にそうだなぁ。懐が深いのね。

母はこのモスクの見学でイスラム教に対する怖いイメージが無くなったと話していました。イスラム過激派だとか、一日に何度もお祈りをする面倒な宗教というイメージがあったそう。こうして見学者を受け入れているのは、そういうのを払拭する広報目的もあるのかもしれませんね。

日本人に大人気のブルーモスク、とてもおすすめですよ。映えだけでない価値があります。信者の礼拝時間は見学ができませんから、こちらへ行かれる方は事前にその確認だけしっかりしてからお出かけくださいね。

(*・ω・)

“行ける時に行っとこう。はじめての母娘年越し海外旅KL&SIN 〈vol.6〉まずは青から” への2件の返信

  1. ブルーモスクのご紹介ありがとうございます。
    タイルの壁や床 ステンドグラスとはまた違った幾何学模様の
    美しい窓 透かしのような繊細な窓枠と窓
    直射日光の射るような強い日差しも和らげられる
    ドーム内部の天井と信者さんが集う場の照明も本当に美しい
     
    他国で娘がお世話になった方も敬虔なイスラム教のご一家で
    本当に穏やかで優しい方々でした。
    八百万の神々の国の日本人にはなかなか一神教の神の捉え方が
    理解できにくいですが、
    その方の信じる気持ち 信仰心は尊重したいと思っています。

    1. 旅行記を読んでくださりありがとうございます。
      (*´∀`*)

      ブルーモスク美しいですよね。 ガイド本などで見ていても、実際に自分の目で見ると全然違います。やはり本物は綺麗です。
      幾何学模様とその色の使い方が実に素敵ですし、礼拝堂の青い光は海の底のようで落ち着きました。

      私を含めた多くの日本人は信仰というものがあまりないと思うんですよ。でも人間は誰しもが何かに対して祈りますし、それは世界中皆同じですよね。

      祈る対象が違うことで対立をして攻撃し合うのは悲しいことですし、お互いを認め合い寛容であれたらいいのになぁ。

      宗教もそれ以外もそうあれたらいいのにねと帰りのGrabの車内で母と話しましたよ。

      ガイドツアーなんて面倒だなと思ってましたが、なかなかよかったです。機会があったらぜひ行ってみてください。 おすすめです。

      のっこ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です