年末年始に行った母親との年越し旅の続きです。
読んでくださる方が疲れぬよう、またポイントやエリアごとで見やすいように小分けにしてちんたらと書いております。
この記事では旅行四日目の午後のことを書いており、KL編はこれで終わりです。
ノロマな亀の歩みの、心の闇もモロ出しのKL旅行記に長々とお付き合いいただきありがとうございました。KL滞在最後のお楽しみはアレです。
よかったらご覧ください。
この後はおまけのシンガポール編に続きます。
(*・ω・)
KLで丸一日使える最終日、午前中は母と私はそれぞれ別行動で過ごしました。
私はセントラルマーケットの周辺をぶらぶらし、国立モスクの見学をしてホテルに帰りました。
母の方はマレーシアイスラム美術館へ行き、美術鑑賞を楽しんだようです。ミュージアムショップやカフェも中々よかったそう。母はすっかりGrabに慣れて使いこなしてます。
前日も同じように午前中は別行動で、午後に時間を決めて集合、出発する予定でした。
しかし母はその出発時間にお昼を買いに行きたいと言い出し、それがきっかけで私のモヤモヤが募り、年越しの時についに喧嘩になりました。
その際、なぜすぐに怒るのだと問われたので、私は見学可能な時間を調べて出発時間を決めていること、だから時間だけは守ってほしいと伝えて、遅れる場合は必ず連絡するように約束しました。
年配の親を相手にこんな事を言うなんて大人気ないし、もっとゆったり寛容でいた方がいいのかとも悩みました。でも嫌なことをなあなあにして我慢するほど、お互いに良くないと思ったのです。
何事もそうですが、自分がどれだけ我慢しているかは相手には伝わりません。言うべきことはちゃんと伝えて、擦り合わせていく方がいい。
その甲斐あって、今日は母は時間に遅れないようにホテルに戻ってきて、予定通りの時間に出発できました。よかった。
Grabでやってきたのはこちら。
マジェスティックホテルです。
1932年創業という歴史のあるホテルで、アフターヌーンティーをしにここへ来ました。
このロゴがかっこいいね。
私は白亜の建物のクラシックなホテルが大好きです。その歴史と風格を感じる雰囲気や佇まいが好き。
昔に結婚した時は迷わずハワイのモアナサーフライダーに泊まりましたし、香港のペニンシュラホテル、バンコクのマンダリンオリエンタルホテル、シンガポールのラッフルズホテルなど、その系統の建物が好きなんですよ。
モアナ以外は見学しかした事がないですけどね。そして結婚は終わりましたけどねw
(ノ∀`)
一年のはじまりである元旦。
「一年の計は元旦にあり」と言いますし、晴れやかで華やかな場所に行きたいとアフタヌーンティーの予約をしました。
KLには様々な高級ホテルがあり、アフタヌーンティーの候補もいくつかあってかなーり迷ったんです。最終的に二つに絞り、このホテルが勝ちました。白亜のクラシック系の勝ち。
゚。+(=゚ω゚)ノ+。
ロビーは吹抜天井で、シャンデリアが煌めいております。
やはり高級ホテルは違うなぁ。
私のような貧乏暇なし勤め人は、こうして泊まれないホテルへちょっと遊びに行くのが楽しいんですよ。庶民の細やかな楽しみ。
KLならば高級ホテルも比較的お手頃で手が届くとしても、泊まるには分不相応ですし、平民にはちょい気疲れしちゃう。
人がはけたタイミングで撮りました。
素敵なロビーでしょう?
このホテルの入口もシンガポールのラッフルズと同じで、頭にターバンを巻いたサファリ系の制服のドアマンが立っていましたよ。
ちなみに先ほど私が熱中症寸前で流れ着いた(一つ前の記事参照)のは、ここと別の入口です。
高級ホテルは装花の豪華さも見どころのひとつ。
こちらも素敵だわ。
インド系マダムのスカートの色艶も素敵。綺麗な紫色だなぁ。
海外に来るといろんな体系、いろんな肌や髪の色の方がいて、そういうのを眺めるのも楽しいです。それぞれが堂々と自分に合う服装、色使いをしていて、それがいいなと思います。
マレーシアやシンガポールのような多民族国家は、多様性というのが日本よりも当たり前にあるような気がします。
ロビーの横にレストランがありますが、アフタヌーンティーの場所はここではありません。
一つ上の階なので、エレベーターで上に上がりました。
壁に貼ってあった案内板を見て進みます。
通路を進むと現れるのがこちら。
温室のようなここはオーキッド・コンサーバトリーという部屋で、マジェスティックホテルのアフタヌーンティーといえばここ!という超有名な場所です。
ガイド本にも載っていますね。
まだアフタヌーンティーの開始時間前なので、こうして遠慮なく写真が撮れました。ガラス越しだけどね。
(;^ω^)
マジェスティックホテルのアフタヌーンティーは三つの部屋から選べて、ここが一番人気のある部屋だそうですよ。
予約時にどの部屋にするかを結構迷いました。このホテルに決めるまでも迷い、決めてからもさらに部屋選びで迷う…。優柔不断の女には中々大変でしたよ。
(´Д`A;)
この部屋は映え狙いの女子が多そうだなと思って候補から外しましたが、やはりここにしなくて正解だったな。
田舎の老人と老けた出戻り娘ではここは完全に場違いで落ち着かないですもん。ここが似合うのはキラキラした港区女子系じゃないかと。
若い女子グループやリッチなご夫婦なんかはこの部屋がいいと思いますよ。華やかですし、このホテルといえばオーキッド・コンサーバトリーですからね。
我々には合わないというだけの話です。
(*・ω・)
ホテルのベアの制服がかわいい。
これはドアマンの人の制服だね。
私が迷ったのは胡蝶蘭の部屋ではなく、こちらの部屋です。
ここらはドローイングルームという部屋で、シックで落ち着いた雰囲気です。蘭の部屋とは全く違いますよね。
庭の緑も綺麗ですし、やっぱりここもいいなぁ。
結局、私が予約したのはロビーラウンジです。
三つの中で一番お手頃で、オープンな広々空間のお部屋です。
どれがいいかを母に聞いたところ、ここでいいと言うのでここにしました。ピアノがあり、スタンダードな洋楽の曲を生演奏していましたよ。
この部屋が通路の一番奥にあるため、他の二つの部屋を見ることも出来てお得かもしれません。値段の違いは部屋の違いで、内容は同じですから。
ロビーラウンジはこんな雰囲気です。
先ほどのドローイングルームは個室風になっていて扉があり、ウッディな色使いでした。こちらの方がそれと比べると明るくて開放的ですかね。白亜の建物系の良さを一番感じられるのはここだと思う。
席の感覚も広過ぎず狭過ぎずという感じで悪くないです。
こちらの席に案内されました。
椅子の色がクラシックホテルらしい色合いでよきよき。
窓の外にはクアラルンプール駅が見えます。
クアラルンプール駅はとても美しい建物です。
今の交通の中心はKLセントラル駅で、クアラルンプール駅は昔の駅です。クアラルンプール駅は以前にテレ東系の「美の巨人たち」で見て、なんて綺麗な駅なんだろうと思い、その頃からずっと憧れていたんですよ。
さっき国立モスクの帰りに前を通ったのに、日差しにやられて軽く熱中症になりかけていたので、その駅をちゃんと見られませんでしたよ。失敗したー
駅の見物はまた今度来る時の楽しみにします。
白いジャケットの制服を着用した、シュッとしたお兄さんによりアフタヌーンティーのトレイが運ばれてきました。
白いジャケットの制服も白亜の建物系の定番で、私は好きですよ。あれを着てる人は皆イケメンに見える。そういえばおJAL様のCAの偉い人も白いジャケットよね。あれも似たようなもの?おJALの方は仮面の笑顔の凛々しい熟女ですけども。
(;^ω^)
それはさておき、トレイには赤い実の飾りが付けられていてかわいいです。
(∩´∀`∩)
巷では「ヌン活」とやらが流行ってますが、私は普段アフタヌーンティーなど行きません。地味に、ひっそりと暮らしてます。引きこもり系隠キャ暮らしですよ。
アフタヌーンティーは旅の時、その新年の時ぐらいで、自分的にはスペシャルなお楽しみなのです。
甘いものはそんなに好きではないけど、アフタヌーンティーのトレイってテンション上がるわ♪
(*´ω`*)
まずは下段から。
サンドイッチとカナッペですね。
内容はツナやきゅうりのサンドイッチなど、スタンダードなものでした。
アフタヌーンティーにあるきゅうりのサンドイッチって美味しくて好きです。きゅうりサンドは大人にしか分からない味のような気がする。
シャンパンに合いそう。
下戸だから知らんけどw(ノ∀`)
スコーン、ケーキなど。
スコーンは温かくて美味しゅうございました。スコーンはやっぱり焼きたてのが美味しいよね。
ケーキ類はまあ普通に美味しいです。
味も見た目も去年のシンガポールのラッフルズのと似ています。ケーキの見た目も普通。
↓去年の元旦、ラッフルズでのヌン活
https://4travel.jp/travelogue/11807752
しかし自分の経験の中で一番はやはりバンコクのマンダリンオリエンタルなんですよね。雰囲気も内容もサービスもあれが一番で、あそこは必ず再訪したい場所ですよ。
途中で別に運ばれてくるお食事系のもの。
焼きたてのミートパイやキッシュです。
スイーツ系はラッフルズと同格程度ですが、これがある分こちらに軍配が上がるかな?すごくボリューミーで、空腹でも全部食べきれないぐらい。
この部屋でのアフタヌーンティーの料金は二人分で204RM、この日のレートで6400円ぐらいでした。昨年のラッフルズが一人で一万円ぐらいでしたから、それと比べると超お安いです。マレーシアとシンガポールの物価の違い、ホテルの格の違いもありますかね?
KLはこのように高級ホテルも割とお手頃で、円安や物価上昇が痛い今でもまだ旅しやすくてありがたいです。人が優しいし、私はすごく気に入りました。
↓マジェスティックホテルのアフタヌーンティーの予約はこちらからどうぞ
ホテルのまわし者でもアフィでもありませんよ。
(;^ω^)
ここでアフタヌーンティーをし始めた頃、スマホの通知が鳴りました。
能登半島で大きな地震が発生し、大津波警報が出ているというものでした。
それを見て、私も母も青ざめて慌てます。
母の実家は日本海のすぐそばですし、海のそばに住む親類が多いからです。津波が来たらあっという間にのまれてしまいます。
母がそこに住む叔父に連絡し、安否の確認をしました。幸いに叔父は無事で、高台に避難しているとのこと。
雪のある時期に元旦から屋外で避難だなんて。震源地の方はどんななのだろうか。
私の実家は海から離れており、揺れは強かったものの、家は無事だと父と連絡が取れました。
しかし母はこの地震のニュースと津波警報で興奮し、親類に連絡を取り続けます。弟一家、叔母など通話をしに席を立ち、全然戻ってきません。
ここにいる間の大半は席を外していて、アフタヌーンティーを楽しむという感じではなくなってしまいました。状況が状況ですからそれは仕方がないのですが、なんでこんなことに…と落胆しましたよ。今回の旅はことごとくうまくいかない。
被災した方のことを思えばこんな事を言ったらいけないのでしょう。また自分勝手なことを書いていると怒られてしまいそうだけど、せっかく行った楽しみの場でこういう事になり、正直言って非常に残念でした。
なにがなんやら分からないまま、バタバタと忙しなくホテルに帰りました。
新年早々に地震だなんて。
今年は一体どうなってしまうのだろう。
暗い、不安な気持ちになりました。
おそらく日本中の人が同じ気持ちだったんじゃないかな?
離席してばかりで食べ残しが多かったため、残った物を持ち帰ってきました。
というか、スタッフの方から持ち帰りますか?と聞いてくれたのでお願いしました。
こんなかわいらしい袋に入れてくれましたよ。
中はプラスチック製の容器で、こうして綺麗に詰めてくれてありました。
このバタバタで夕飯どころではなく、この日はこの残り物をそれぞれ軽くつまんで簡単に済ませました。最後の晩なのに残念だけど、お腹も空いていませんし、もはやそれどころではない。
荷物をまとめ、風呂に入って寝ましたが、母は全然寝付けないようで夜中にスマホで日本の状況を調べてはため息ばかりついていました。
翌朝、早朝5時過ぎにホテルを出てGrabで空港へ向かいました。
二人とも寝不足なので車の中で寝ていこうと話していたのに、ドライバーが話好きなおじさんで空港に着くまでずーっと話をしていて全く眠れず。
(;^ω^)
英語が話せませんと牽制するも、二人とも話してるじゃない!と返されてしまい、延々と簡単なフレーズや単語でトーク。日本の天皇家のこと、安倍元総理のことなどを話しました。おじさんは日本の歴史にすごく詳しかったですよ。たぶん私よりも日本の歴史に強いと思うわ…
母は昔に学校事務の仕事をしており、そこで外国人の英語教師と会話していたため、私よりも会話慣れしています。私は旅好きのくせに英語がダメなので情けない気分でしたよ。
英語ができないって悲しい。(´;ω;`)
空港に着き、チェックインを済ませました。
空港内の鼎泰豊が朝6時から営業している事にびっくり。この時間に開いているの?開店準備中?
すごいね。(||゚Д゚)
しかし朝から鼎泰豊はちょいキツイなー
手近なカフェで朝ごはんを済ませました。
それぞれ一皿ずつサンドイッチを注文したら、とんでもないボリュームのが来て仰天。二人で一皿で十分足りたのに、もったいないことをしました。美味しいのに量が多すぎて食べきれません泣
海外は日本と量が違うから、まわりをよく見て慎重にオーダーしないとダメですね。
食事を済ませて出国検査に向かったら、到着時と同様に長蛇の列でした。
早めに行ったつもりが、検査待ちに時間を要して搭乗開始時間頃にようやく手続きが終わり、慌てて搭乗口に向かいましたよ。帰りもこんなに時間がかかるなんて。
私たちのうしろに並んでいた日本人ファミリーはもう無理かも…と暗い顔をしてましたよ。そのご家族が飛行機に間に合ったか否かは不明ですけど、KLの空港のイミグレーションはとにかく時間がかかるのはよくわかりました。
今回学んだから次回は並ぶ前に覚悟しますけど、出来ればもう少し検査員の人数を増やしてほしいなぁ。KLはそこだけが本当に惜しい。
慌てたものの、どうにか無事に飛行機に間に合いました。
クアラルンプールから一時間ほどの短いフライトでシンガポールへ移動します。シンガポールで二泊してから日本に帰国します。
旅行記はシンガポール編に続きますので、よかったらご覧ください。ここまでご覧いただきありがとうございました。
(*・ω・)