年末年始に行った母親との年越し旅の続きです。
読んでくださる方が疲れぬよう、小分けにしてちんたらと書いております。と言いつつそれは建前で、書いている私の職業病の眼精疲労が酷く、目の疲れ対策のために小分けしているのが実情なんですけどね…
この記事では旅行三日目のことを書いています。ノロマな亀の歩みですがよろしくお付き合いください。
(*・ω・)
ハリーポッターシリーズの映画のごとく、次第に闇深く、ダークになっていきます。
私の旅行記はその時の気持ちや状況をそのまま記録しているため、そういうのが苦手な方は読まずにスルーして下さい。
リトルインディア、チャイナタウンと半日弱の自由行動を終え、待ち合わせ時間にホテルに戻りました。
朝出かける前に「この時間に出発するからね」と母に伝えて待ち合わせ時間を決め、それぞれが昼食を済ませて身支度をしておく約束になっていました。
ところが部屋に戻ると母は「まだお昼ごはんを食べていないから、向かいの店で何か買ってきたい」と言い出します。それを聞いて、私ははぁ?と困惑しました。
自分一人で平気だ、近くに行きたいカフェもあると言っていましたし、部屋には非常食用のインスタントなども色々と用意してあります。何も連絡が無いので大丈夫だろうと安心していたのに、一体どういうことなのだろう。
思えば母は昔から時間にルーズで、家族で出かける時も時間通りに出られたためしが無く、その度に時間に厳しい父と揉めていたものです。飛行機や列車に乗る時は別ですが、どうやらそのルーズさは今も変わっていないようです。
せめて先に連絡してくれたらいいのに…。
しかしここで怒るとまたいつものように喧嘩になると思い、買い物に行くのを了承して待ちました。
買い物から戻ってきた母は「あの店には弁当や惣菜パンは売っていなかったからこれを買ってきた。何か塩っぱいものが食べたい」とチルドのソーセージを袋から取り出しました。
なぜこれなのか。意味がわからない。
訳がわからず、それを一体どうするんだと私が問うと、レンジで温めればすぐに食べられるでしょう?と言います。皿もレンジもあるけどラップはありません。それを言うと、じゃあ軽く炒めればいいでしょうと母は行動を始めました。
こんなことで怒ってはいけないと思いながらも、母のそういう勝手さに苛立ちます。私は移動時間や観光可能な時間を計算して出発時間を決めているのに。
それをどうするんだと問うた時点で私のイライラは母に伝わり、向こうの態度も硬くなりました。二人とも臨戦体制で一発触発の状態です。この一件から二人の平穏はガラガラと崩れていきました。
私たち母娘は互いに短気で昔から喧嘩ばかりしていたのですが、近年は比較的平和でした。この日を境に平和が崩れ、昔の二人に一気に戻っていきました。いったん崩壊が始まるともう止まりません。戦争の始まりも、こういう何気ないところから火種に火がつくんじゃないかな?
二人ともムスッとし、母がソーセージを食べ終えてからGrabを呼んで、予定時間よりも遅れて出発しました。
そういう事情で、この道中の写真はありません。
二人の機嫌も悪かったですし、出発して間も無く激しいスコールが降りだしたのです。この雨で高速に乗っていいのかしらと思うような激しい降り方でした。
KL滞在中は毎日午後にそういう雨が降りました。午前中の好天が急に曇りだし、2時〜3時ごろからザーッと急に降るので、晴雨兼用折りたたみ傘の携帯は必須です。
そんな土砂降りの中を40分ほど車に乗ってやってきたのは、KL観光の人気スポットであるピンクモスクです。
ピンク色なのでピンクモスクと呼ばれますが、マスジットプトラ、プトラモスクが正式名称なのかな?
このモスクはプトラジャヤという地名の場所にあります。
ご覧のように、ピンク色でございます。
(。゚ω゚)ノ
こちらは前日行ったブルーモスクと違い、ガイドツアー形式ではありません。
礼拝の時間以外であれば、特に手続きなく自由に見学ができます。入り口のそばに女性が肌や髪を隠すローブのレンタル場所があるので、まずそちらへ行って身支度を整えました。
ブルーモスクの時にも書きましたが、男性でも半ズボンの方はローブが必要なのでご注意くださいね。観光スポットではあっても、イスラム教信者の礼拝の場ですからマナーを守りましょう。
着く頃には小降りになっていたものの、モスクの回廊は先ほどの雨で水たまりが出来ている場所がありました。
それが鏡のように見えて綺麗だったので撮影しようとしていたら、「そこへ行くと足が濡れてしまうよ」とわざわざ声をかけて止めてくれるおじさんがいて、そのお節介さに心が和みましたよ。
やはりマレーシアの人は優しいです。
ピンクモスクから見えた何やら立派な建物。
これは首相官邸だそうですよ。
プトラジャヤにはこれ以外にもいくつか政府機関の建物があるんですって。日本で言うと霞ヶ関〜日比谷辺りのような場所なのかな?
回廊を通って礼拝堂の中へ。
この照明がパールみたいでかわいい♪
ピンクとパール、女性好みな色合いです。
礼拝堂の中はこのような感じ。
淡いピンクと濃いピンク、白、茶色、暖色系のあたたかな色のモスクは柔らかで優しい印象。
ブルーモスクも綺麗でしたが、こっちも素敵だなぁ。
二つは全然別物だから、どちらがいいとか決められないわ。双方美しい。
ステンドグラスの辺りを拡大するとこんな感じ
やはり細かな部分まで素敵すぎる。
細部まで手抜きなしよね。
絨毯はこのような図柄です。
柄はそれぞれバラバラで大胆なのに、色味が統一されているから調和されているんですよね。
こちらも前方は信者のみが入れる礼拝スペースになっています。
この礼拝堂の下階にトイレや体を洗う場所がありますが、そこは信者しか入れません。見学客はモスクの外にあるところしか入れないのでご注意を。
私は案内板をよく見ずにトイレに行こうとして、警備の人に止められました。ごめんなさい。
(ノ∀`)
ピンクモスクもとても綺麗でした。
ガイドツアー形式でないから自由なんですが、そのせいかここは観光客がとても多かったです。
ブルーモスクは8割がた日本人観光客なのが、こちらは現地の方や西洋人など多国籍でした。それにツアーバスでくる団体客もいて、そのガイドさんが説明したりしています。
人が多い分賑やかで、静かに祈りたい、心落ち着けたいという方には向かないかもしれません。
行くならば午前中とか、混まない時間が良さそう。
撮影できていませんが、このモスクは湖の辺りに建っており風光明媚なロケーションです。
湖からモスクを眺める遊覧船も人気だとガイド本で見たものの、先ほどのスコールのせいなのかそれは運航しておらず残念でした。
この写真はモスクの門を出た外、駐車場の辺りにあるお土産屋の方から撮ったものです。この下の階にトイレや飲食店がありますよ。人気のチェーン店「オールドタウンホワイトコーヒー」もありましたし、ここで食事や休憩をすることができます。
ブルーモスクの方にはこういうのはありませんから、こちらの方が観光客向けになってます。
湖の上からも眺めてみたかったなぁ。
プトラジャヤはピンクモスク以外にもシルバーモスクなど見どころがあるそうなので、時間に余裕がある方はそれらも絡めてゆっくり回るといいと思います。
プトラジャヤにはGrabでなくても、KLセントラル駅から空港を結ぶKLIAトランジットという電車でも来られます。
Grabを利用する場合の参考料金ですが、ホテルからピンクモスクまで日本円で1200円ほど、帰りはブキッビンタンまで乗って1500円ぐらいでした。二人以上ならばやはりGrabが一番楽じゃないかな?
出発前の母との揉め事から、ここへくる意欲が削がれていました。半ばヤケクソで無理矢理に来たような感じ。
時間にルーズな母にも、それを許せず怒りをもろ出ししてしまう大人気ない狭量な自分にも嫌気しました。向こうも悪いが私も悪い。似たもの親子なのでしょう。
ここを訪れて、このモスクやまわりの景色、人の優しさでイライラが緩和されましたよ。ここに来なければ部屋で大喧嘩していたんじゃないかな?
(;^ω^)
今度はよく晴れた日に、青空と溶け合うピンク色の景色を見てみたいです。もちろん気持ちも穏やかな時に。
きっとこの時とは違って見えると思うんですよね。心の状態によって見える景色や色って変わりますから。
↓プトラジャヤのことなどが紹介されているマレーシア観光局のサイトです。
ピンクモスク周辺を空から写した写真が綺麗ですので、気になる方はぜひご覧になってみてください。
https://www.tourismmalaysia.or.jp/area/kl_03.html
この後は再び市内に戻り、年越しの準備です。
ブルーモスクも美しかったけれど
こちらのピンクモスクもまた素晴らしい
空撮写真もなんとも言えない景観で湖側から見たくなりますね
40分かけていくだけの価値があるってもんです。
シルバー(アイアン)モスクも気になります。
お母様とのバトル 肉親だからこそ お互いに
甘えもあるし 身近すぎて遠慮なく感情が漏れちゃいます。
美しいモスクで険悪な空気が浄化されて良かったです。
someさん こんばんは(。゚ω゚)ノ
コメントありがとうございます。
ブルーもいいけど、ピンクもいいですよね。
人それぞれ好みがあるとは思いますが、どちらにもそれぞれの良さがあって、どっちが好きかなんて簡単には決められないです。
私が行った時は生憎運休でしたが、ピンクモスクに行く時は建物だけでなく、この湖上からの眺めも見るとより一層楽しめるんじゃないかな?ここはいつかまた再訪したいです。
母と旅をすると決めてから、大丈夫かな?と毎日不安でした。気を回し、あれこれと尽くして、うまくやろうとすればするほど、思うのとは正反対になっていったような気がします。失敗したくないと思うほど失敗するのかな?そんな気がしてます。
モスクの癒し効果も虚しく、この後も一悶着ありました。家族というのは遠慮がない分、容赦もないですよね。
のっこ