一年の労を労い、また次の一年を頑張るため、いつからか恒例となった年越しの海外旅行。
コロナ禍の数年間は渡航出来ませんでしたが、私は昨年から再び年末年始旅を再開しました。コロナ禍以前と違って一人旅になり、2023年末も当然そのつもりだったのですが、10月ごろに私の今後の海外渡航予定を知った母が「自分も行きたい」と言い出しました。
母は昨年も同じことを言い、その時は父が「正月に家を空けるなんて絶対にダメだ!」と反対して話が流れました。そしてその後に母は膝を痛めて入院、手術となり、旅行どころか正月は病院で過ごすことになったのです。
家族皆がバラバラで正月を過ごし、それでも特になんの問題も不都合もないのが分かったのか、あんなに正月にこだわって旅行を反対した父が「ぜひ行ってこい。のっこに連れて行ってもらえ」と今年は人が変わったかのように母の背を押しました。その圧で私も嫌と言えず、10数年ぶりの母娘での海外旅が決まりました。30歳頃の香港旅以来です。
↓この時以来
https://4travel.jp/travelogue/10560992
同行が決まったのは10月ごろで、年末年始旅行の手配をするには遅い時期と言えます。そこでまず私はチケット探しに奔走しました。私と同便を探すも往路が満席で取れません。
昨年と違って世の中は完全にコロナ自粛ムードが無くなり、数年ぶりに年越し海外へという方が増えたからでしょう。10月ではチケットの価格もかなり上がっていました。それで母は一旦諦めたのですが、父に「別の便で行って現地合流すればいいのではないか?」と助言されてその気になり、私が再度チケットを探すことに…
(´Д`A;)
チケット検索サイトで数日間必死に探し、これならば許容範囲かな?という価格、ルートのチケットを見つけてなんとか購入しました。ルートごとにバラバラで数件の予約手配をし、結構骨が折れましたよ。
買ったはいいけれど15年弱ぶりの海外旅行で、海外など数回しか行ったことがない母が私と別便で大丈夫なんだろうか?海外で一人で乗り継げるのだろうか?と不安要素だらけで私の方が不安になります。ひとり旅の不安とは違う不安でドキドキしてしまう。
かたや母の方は念願の海外旅行が決まって超ウキウキです。スーツケースを新調し、あれこれ用意しては毎日のように準備状況をLINEしてきます。旅先や乗継先のことは得意のYouTubeで予習するという、私よりも現代的な情報収集を熱心にしています。私のアドバイスを軽く聞き流し、YouTubeではこう言っていたと言われる度にモヤモヤ、イライラすることが多々ありました。
(||゚Д゚)
元々仲良しではなく、ぶつかって喧嘩ばかりしていた母と私の二人旅が一体どうなるのか。お互い年齢を重ねた分、少しはうまくやれるだろうか?不安が尽きぬまま、ついに出発の時がやってきたのであります。
2023年12月28日木曜日
仕事納めでしたが、私は有給を取って一足早く休みに入りました。
実家から上京してくる母を迎えに東京駅へ行くと、駅の中は想定以上の大混雑でした。29日からお休みの会社が多いんじゃないの?と思ったけど、自分だって有給取りましたからね。みんな考えることは同じよね。
(;^ω^)
母からはホームまで迎えに来いという指令でしたが、入場券の切符を買う列が長すぎて並ぶ間に到着時間になってしまいました。母に電話をし、指定の改札口まで出てもらってどうにか合流。
今思えば、この時点でちょっと嫌な予感がありました。
この日は成田に前泊です。
昼間は半日ほど母の東京見物に付き合いました。パン好きな母に付き合いパン屋へ行ったりし、夕方に成田エクスプレスで成田空港へ。
私と同じく母はバスが嫌いです。しかし成田まではバスでも一時間程度ですから、LCCを使う時など普段は安いバスを使います。
電車は割高だなぁと思いましたが、旅のスタートから揉めたくないのでこの日は向こうの要望に合わせました。成田エクスプレスなんて何年ぶりだろう。相当久々でしたよ。
成田へ着き、ホテルに行く前に空港に立ち寄ってカウンターの場所などを確認しに行きました。
翌日は母がキャセイパシフィック航空の香港経由、私がシンガポール航空のシンガポール経由でマレーシアのクアラルンプールに向かいます。
私の方が出発が一時間遅いので母の出国まで見送るつもりではいるものの、ターミナルも異なるため念の為の予習でした。チェックインはここ、その次は出発のところへ行くんだよと子供に教えるように丁寧に教えました。それに加えて旅に必要なことは全てLINEのメモに細かく書きました。
成田のホテルで一泊し、翌朝早めに空港へ。
さあ、昨日予習した通りだよと言うも、母は舞い上がってオロオロしています。オンラインチェックインは自動でされていますが、機内持ち込み荷物に確認が必要なものがあるためカウンターに立ち寄り、そこでスーツケースを預けねばなりません。
少し離れた場所からその様子を伺っていると、ドシーンと音がして母が転倒するのが見えました。自分のスーツケースにつまずいたようです。係員の方が駆け寄って起こしてくれていました。
幸いに怪我は無い様子ですが、動揺している母を見て私は益々不安になりました。この時点でこれで、香港のあの大きな空港で乗り継げるのか?これを見るとダメそうにしか思えない。
(;・ω・)
とにかく落ち着いて、気をつけて。
分からないことは誰か人に聞くように。
そう伝えて出発手続きのところで母を見送り、私も自分の出発ターミナルへ向かいました。
母と別れてターミナルを移動し、自分の手続きを済ませました。
母は無事に搭乗口に着き、朝ごはんのパンを食べているとLINEが届きました。ここから先、クアラルンプールまでは一人で頑張ってもらうしかありません。不安だけどどうしようもない。
私もコンビニでおにぎりを買い、それで簡単に朝ごはんを済ませました。不安はあれど、一人になってちょっと気が抜けたかな。
前日から母の相手でいっぱいいっぱいで、写真も撮れていませんでしたからね。
昨年初めてシンガポールに行った時はANAを利用しましたが、今回の旅行はシンガポール航空を利用します。
クアラルンプールに行くと決めてチケットを探していた時に、シンガポールにも数日立ち寄ればいいのでは?と気が付き、時間等の都合がよかったシンガポール航空に決めました。
コロナ禍が明けてからANAやJALの航空券は価格が上がり、普通の勤め人の私にはちょっとお高いです。かといってLCCは荷物の多い私には割高になるし、座席の狭さなどの不安要素もある。国内レガシーキャリアとLCCの間で一番都合に合ったのがシンガポール航空だったのですよ。
価格が自分的に妥当ということに加えて、いつか乗ってみたいと憧れていたからでもあります。シンガポール航空は評判がいいですからね。
機内にはクリスマスリースが飾られていました。
シンガポール航空に憧れていたのは、CAさんのエキゾチックな制服を見てみたかったからでもあります。
こういう民族衣装系の制服は素敵ですよねぇ。
露出が控えめなのに女性らしく美しい…
(*´ω`*)
男性乗務員さんが乗っていることも自分的にポイントが高いです。緊急時や乗客トラブルの際に男性がいる方が何かと安心ですから。
日系レガシー航空会社の嫌いなところは乗務員が女ばかりなこと。綺麗な女ではなくて、もっと男性を増やしてほしい。LCCは男性多いですし、それと同じように増やせばいいのにな。
エアバスの機体は新しそうで綺麗でした。
座席のモニターも大きめです。
機内ではこのひと月前の台湾旅行の時からハマっている、ハリーポッターシリーズの第二章を見ました。今さらハリーポッターかよと言われそうだけど、Amazonプライムでも年末年始はハリポタシリーズが追加されてましたし、なんだんだでいまだに人気よね。
(;^ω^)
他にも何か見た気がするけど忘れました。途中から寝ていたせいかな?
ハリーポッター鑑賞中に機内食が配られ、お食事の時間です。
ビーフとチキンの選択で、ビーフはカレーだというので迷わずビーフを選択しましたよ。私はカレーが大好きなのです。
゚。+(=゚ω゚)ノ+。
そもそもなぜクアラルンプールに行こうと決めたかというと、カレーとモスクが好きだからです。KLのリトルインディア等でカレー三昧をし、各種アジア飯を堪能して、その合間にモスク見物をする予定でいました。
機内食からカレーだなんて嬉しすぎる♪空港のドタバタで先行き不安だったけど、もしかして今回のこの旅は順調なんじゃない?
(*´艸`*)
機内食をご開帳。
えっ、カレーってこういうやつ?
ザ・日式ビーフカレーやん!!
福神漬けまでついてるやん。
(||゚Д゚)
私が想像していた本格インドカレーみたいなのではなくてガッカリ。しかしこのカレー、ビーフもお芋もゴロゴロと入っていて中々美味しゅうございましたよ。こういうのでいいんだよ系。スキー場のカレーもなんだかんだでうまいし、それと同じ感じ?
メインのおかず以外がお蕎麦とパンてところがうーん…って感じですけども。チーズ以外炭水化物しかない。野菜とか果物がゼロ〜
(ノ∀`)
去年乗ったANAの機内食はハンバーグがやや冷たかったと書いた記憶がありますが、ANAの機内食ってレベル高いんだねぇ。お蕎麦以外におかずもあるもん。失礼なことを書いてごめんなさい。
余所を知ると分かることってあるよね。
カレーの少し後にデザートとしてハーゲンダッツのバニラアイスが配られました。
普段ならば嬉しいハーゲンダッツですが、機内が極寒だったのでそれもあんまり嬉しくなかったかな…
寒いのにアイスだなんてお腹が不安になっちゃうんだもん。飛行機の中でお腹壊すと怖いやん?ベルトサインが付いていたら自分に緊急事態が発生してもトイレに行かれないし、私は海外旅行時は乗る前から飲食は極力控えるんですよ。
いつも思うんだけど飛行機のトイレに万が一用のシートベルトを付けたらいいのにね。海外に行ってお腹壊す人って多いし、ベルトがあればトイレにいてもどうにかなりそうじゃない?
(;^ω^)
機内が寒すぎて、後半は旅行用のダウンジャケットをずっと着ていました。ブランケットだけでは到底耐えられない寒さ。まわりの席の日本人は男子も女子もみんな上着を着たままだったので、寒かったのは私だけではなかったはず。
その昔、某エリカ様の夫だった世界を飛び回るハイパーメディアクリエイターの方が旅行の時はポケッタブルのダウンジャケット必須とテレビで言っていたのを見ました。そしてそれ以来私も真似してますけど、旅先が南国だとしても薄いダウンジャケットがあると何かと安心です。南国は機内や空港が寒いってあるあるですからねぇ。
そうして無事にシンガポールに到着しました。
母の方は今ごろどうなっているやら…
旅行記はちまちまとマイペースに続きますので、もしよかったらご覧下さい。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
(*・ω・)